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鳥たち [本]

9月17日(金)
よしもとばなな『鳥たち』(集英社文庫)読了。

鳥たち (集英社文庫)

鳥たち (集英社文庫)

  • 作者: よしもと ばなな
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2017/11/17
  • メディア: 文庫


女子大生のまことと、パン職人の嵯峨は幼馴染み。
2人は幼い頃、それぞれの母親と、母親たちが敬愛する神秘主義者・高松史郎と、5人でアメリカで暮らしていた。
が、高松が病死すると、嵯峨の母親も自殺。
まことの母親はまことと嵯峨を1人で育てようとしたが、職場でイジメに遭い、自殺。
まことと嵯峨はそれぞれの日本の親戚に引き取られた。
しかし、今は一緒に暮らし、いずれは結婚するつもりでいた。
まことは嵯峨の子がほしくてたまらなかった……。

吉本ばなな氏の本はこれが44冊目。
またしても傷ついた女性が再生する話。
外国で傷ついて、日本に帰ってきて、大人になってから再生するのは珍しい。
また、新興宗教の信者の子供たち、という設定も珍しい。
吉本氏の小説は、読みながら、イヤな気持ちになることが全くない。
終始、心地よく読める。
それが人気の理由の一つなのかもしれない。

ナッポス・プロデュース『トリツカレ男』稽古5日目。
9・10・11・12場の立ち稽古をしました。
終了後は、若い役者5人に残ってもらって、基礎練習をしました。
演技力の向上のためです。
太宰治『走れメロス』の冒頭を、それぞれの人間性を強く打ち出して、語る。
5人ともまだまだでした。
来週もぜひやりたいと思いました。

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