マルクス兄弟オペラは踊る：成井豊の公式ブログ：SSブログ

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マルクス兄弟オペラは踊る　[映画] [編集]

１０月２０日（木）
サム・ウッド監督『マルクス兄弟オペラは踊る』（１９３６年）AmazonPrimeで鑑賞。

出版社/メーカー: ファーストトレーディング
発売日: 2011/02/16
メディア: DVD

詐欺師のオーティス・B・ドリフトウッド（グルーチョ・マルクス）は、イタリアのミラノで大富豪の未亡人をたらしこみ、マネージャーの地位を得る。
そして、未亡人に、上流階級に入るためには、オペラ一座のアメリカ巡業の資金を出すべきだと説得する。
ドリフトウッドと未亡人は、一座と共に、船でアメリカに向かう。
一座のスターはロドルフォ・ラスパッリ（ウォルター・ウルフ・キング）で、ソプラノ歌手のローザ・カスタルディ（キティ・カーライル）に惚れていた。
が、ローザには、テノール歌手のリカルド・バローニ（アラン・ジョーンズ）という恋人がいた。
ラスパッリはリカルドの乗船を拒否。
リカルドは、フィオレッロ（チコ・マルクス）とトマッソ（ハーポ・マルクス）に力を借りて、船に忍び込んだ‥‥。

原題は『A Night at the Opera』。
クイーンのアルバムのタイトルが同じだが、クイーンはマルクス兄弟のファンだったらしい。
マルクス兄弟（Marx Brothers）は、アメリカ・ニューヨーク出身のコメディ俳優グループ。
１９１０年代から４０年代にかけて舞台・映画で活動し、後の人々に絶大な影響を残した。
チコ、ハーポ、グルーチョ、ガンモ、ゼッポの５人兄弟で、ガンモとゼッポは後に裏方に回った。
彼らはユダヤ系ドイツ移民で、母親のミニーのマネージメントに従って、ヴォードヴィルの旅回りの一座として、アメリカ全土を回っていた。
で、１９１０年代にブロードウェイ、２０年代に映画に進出する。
芸風はシュールでナンセンスなギャグと、楽器演奏。
この映画の中でも、ハーポがピアノとハープ、チコがピアノをコミカルな仕草で達者に弾いている。
ファンであることを公言しているのは、サルバドール・ダリ、クロード・レヴィ＝ストロース、アントナン・アルトー、ウディ・アレン、テリー・ギリアム、小林信彦、筒井康隆、志村けん、いとうせいこうなどなど。
僕は今回初めて見たが、その芸達者ぶりと、センスの良さに驚いた。
彼らの笑いは、８６年経っても、古びていない。