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安いニッポン [本]

10月22日(土)
中藤玲『安いニッポン』(日経プレミアシリーズ)読了。

安いニッポン 「価格」が示す停滞 (日経プレミアシリーズ)

安いニッポン 「価格」が示す停滞 (日経プレミアシリーズ)

  • 作者: 中藤 玲
  • 出版社/メーカー: 日経BP
  • 発売日: 2021/03/09
  • メディア: Kindle版


日本経済新聞社記者の中藤玲が、現在の日本の物価の安さを分析する。

現在の日本の物価が外国に比べて安いことはテレビ等の報道で知っていた。
が、本で具体的な数字を知り、愕然とした。
この本が出た2021年3月現在での、世界のディズニーランドの入場料の比較。
〇フロリダ/145000円
〇パリ/10800円
〇上海/10000円
〇香港/8500円
〇浦安/8200円
海外からの旅行客が増えているのは、この安い物価のおかげ。
しかし、物価の安さは様々な弊害を起こしており、日本は日々弱体化している。
読みながら何度も「まずいぞ、まずいぞ」と思った。
コラムのコーナーで、11人の学者・経済人が対策を提言していた。
僕の人生の前半30年がインフレ、後半30年がデフレ。
前半は、モノの値段が上がるのは当たり前で、その分、給料も上がっていた。
今、モノの値段の値上がりは、ニュースになってしまう。
そろそろ上昇カーブに転じてもよいのてはないかと思う。
とてもタメになった。
お薦めです。


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