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永遠の映画大国イタリア名画120年史 [本]

7月27日(木)
古賀太『永遠の映画大国イタリア120年史』(集英社新書)読了。

永遠の映画大国 イタリア名画120年史 (集英社新書)

永遠の映画大国 イタリア名画120年史 (集英社新書)

  • 作者: 古賀太
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2023/02/24
  • メディア: Kindle版


日本大学芸術学部映画学科教授の古賀太が、イタリア映画の120年の歴史を解説する。

かつて、イタリア映画は世界をリードする存在だった。
1940年代から50年代の、ネオリアリズモの時代だ。
〇ルキノ・ヴィスコンティ監督『郵便配達は二度ベルを鳴らす』(1943年)
〇ロベルト・ロッセリーニ監督『無防備都市』(1945年)
〇ロベルト・ロッセリーニ監督『戦火のかなた』(1946年)
〇ヴィットリオ・デ・シーカ監督『靴みがき』(1946年)
〇ヴィットリオ・デ・シーカ監督『自転車泥棒』(1948年)
〇ルキノ・ヴィスコンティ監督『揺れる大地』(1948年)
これらは、映画を、美男美女が主演するウェルメイドな娯楽から、貧しい人々の悲惨な現実を描く社会的なメディアに変えた。
世界中の国々の映画界が影響を受けた。
イタリア映画の権威は70年代くらいまで続く。
日本でも常に上映され、ジーナ・ロロブリージタ、シルヴァーナ・マンガノ、マルチェロ・マストロヤンニ、ソフィア・ローレン、クラウディア・カルディナ-レらは日本でも人気があった。
今、イタリア映画が映画館で上映されることはほとんどない。
が、たまに見ると、いつもその質の高さに感心する。
この本で、イタリア映画が健在であることを知り、嬉しかった。
お薦めです。

今日は西葛西へ行き、東京俳優・映画&放送専門学校でワークショップをしてきました。
1年生の2クラスで3時間ずつ。
メニューは、発声練習、語り練習、台本練習。
語り練習のテキストは、宮沢賢治『よだかの星』。
台本練習のテキストは、成井豊『グッドナイト将軍』3場の「わたる」と「天使」の会話。
模範演技をたくさんやってしまい、非常に疲れました。
楽しかったけど。
明日も西葛西へ行きます。
頑張ります!

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