長い灰色の線

１２月２９日（金）
ジョン・フォード監督『長い灰色の線』（１９５５年）AmazonPrimeで鑑賞。

長い灰色の線 [DVD]

• 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
• 発売日: 2006/12/20
• メディア: DVD

ウエストポイントの陸軍士官学校で体育助教として５０年間勤めてきたマーティ・マー軍曹（タイロン・パワー）は辞職命令に不服で、撤回を求めて大統領に会いに行く。
そして、５０年を語り始める。
１９０３年、マーティはアイルランドからウェストポイントに来て、給仕として働き始める。
が、２カ月でクビになり、兵に志願して、勤務隊に配属。
体育主任ハーマン・キーラー大尉（ワード・ボンド）に気に入られ、体育助教となる。
キーラー家の女中としてやってきた同郷の娘メアリー・オドンネル（モーリン・オハラ）に一目惚れして、結婚。
マーティは故郷へ帰るつもりだったが、メアリーが嫌がり、彼の父と弟をアイルランドから内緒で呼び寄せた‥‥。

原題は『The Long Gray Line』。
ニューヨーク州ウェストポイントの陸軍士官学校の教官だったマーティン・マーの自伝を映画化。
「長い灰色の線」とは、士官学校の生徒たちが隊列を組んで行進する姿のこと。
明らかにサム・ウッド監督『チップス先生さようなら』（１９３９年）から影響を受けていて、子供や奥さんが亡くなるところまで同じ。
逆に、黒澤明監督『まあだだよ』（１９９３年）は、この映画から影響を受けているらしい。
タイロン・パワーは２０歳から７０歳までを巧みに演じ分けていて、お見事。
フォード組の常連であるワード・ボンドが重い役で、うれしかった。

チップス先生さようなら [DVD]

• 出版社/メーカー: ファーストトレーディング
• 発売日: 2011/02/17
• メディア: DVD