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ミザリー [本]

4月17日(火)
スティーヴン・キング『ミザリー』(文春文庫)読了。

ミザリー (文春文庫)

ミザリー (文春文庫)

  • 作者: スティーヴン キング
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1991/02
  • メディア: 文庫


アメリカ。
小説家のポール・シェルダンは新作を書き上げた直後、ロッキー山中のコロラド州サイドワインダーを自動車で走行中に車が横転。
通りかかった元・看護師のアニー・ウィルクスに助けられた。
アニーはポールを自宅に運び、折れた両足を治療。
目が覚めた時、ポールは痛み止めの薬の中毒になっていた。
アニーはポールが書いたシリーズの通浴小説『ミザリー』の熱狂的ファンだった。
しかし、純文学を目指すポールは、シリーズ最新刊のラストでミザリーを死なせていた。
アニーはポールに、『ミザリーの生還』という小説を書けと脅す……。

恐るべき傑作。
ロブ・ライナー監督、ジェームス・カーン主演の映画を見ていたので、話はわかっていたのに、この小説は映画の数十倍も怖かった。
何よりも、アニーという人物のキャラクター。
知性と狂気の両立、それはかのハンニバル・レクターに並ぶほど。
彼女に苛まれる主人公があまりにも可哀想で、読み続けるのが辛いのに、先が気になって、ページを繰る手が止まらない。
70年代から80年代にかけて、キングがなぜあれほど人気があったのか、この一作でよくわかった。
が、キング・ファンのサイトを見ると、『ミザリー』よりおもしろい小説が他にいくつもあるらしい。
当然、読まねばなるまい。
お薦めです。

キャラメルボックス2018グリーティングシアター『無伴奏ソナタ』の稽古2日目。
1・2場の半立ち稽古をしました。
2場は20ページ近くあるので、前半と後半に分けて稽古しました。
今回の公演のゲストは、文学座の石橋徹郎さんと、鹿殺しのオレノグラフィティさん。
お二人とも演技が達者なので、安心して見ていられます。
今日はキャラクターを中心にダメ出ししました。
役者が変われば、キャラクターも変わる。
同じ役者だって、前回と同じキャラとは限らない。
新しい『無伴奏ソナタ』、進化した『無伴奏ソナタ』を作りたいと思います。
やったるど!

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