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ゴサインタン [本]

7月26日(木)
篠田節子『ゴサインタン』(文春文庫)読了。

ゴサインタン―神の座 (文春文庫)

ゴサインタン―神の座 (文春文庫)

  • 作者: 篠田 節子
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2002/10
  • メディア: 文庫


東京南西部のH市。
結木輝和(ゆぎてるかず)は39歳で、豪農の跡取り。
お見合いを40回以上失敗し、ついに外国人の花嫁をもらうことを決意する。
相手はネパール人のカルバナ。
ネパール奥地の山村から来たため、英語もしゃべれず、輝和とは意思の疎通が全くできなかった。
輝和は中学時代に片思いしていた尾崎淑子から名前を取り、「淑子」と呼んだ。
輝和は淑子の両親に合うため、ネパールのカトマンズに行く。
が、約束の場所に、両親は現れなかった……。

山本周五郎賞受賞作で、文庫本で655ページの大作。
予想をはるかに上回る圧倒的な物語だった。
淑子は神がかりとなり、結木家の財産数億円を蕩尽する。
輝和にはそれが食い止められない。
前半はまるで悪夢を見るようだった。
そんな輝和がいかに再生するかが、後半の見どころ。
淑子は一時、新興宗教の教祖となるが、これは宗教の物語ではない。
なんと、ラブストーリーなのだ。
長くて重い物語だが、苦労して読む価値は十分にある。
お薦めです。

左下の奥から2番目の歯が虫歯になったようで、左の頬の下の部分がぷっくりと腫れてしまいました。
痛くはないけど、気になる気になる。
昨日、いつもお世話になっている中野の歯医者さんの予約をしたので、新幹線で東京に帰ったら、直行するつもりです。
31年ぶりに広島に来て、2泊しましたが、観光は全くできませんでした。
残念。
それではこれからホテルを出て、広島駅に向かいます。

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