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スターバト・マーテル [本]

7月28日(土)
篠田節子『スターバト・マーテル』(光文社文庫)読了。

スターバト・マーテル (光文社文庫)

スターバト・マーテル (光文社文庫)

  • 作者: 篠田 節子
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2013/01/10
  • メディア: 文庫


幸村彩子は40代半ばの主婦で、デザイン事務所を経営している夫・祐介と二人暮らし。
初期の乳ガンの手術を終え、近所の会員制プールに入会する。
そこで、中学の同級生の、境光洋と再会する。
光洋は旧財閥系のハイテク企業に入社し、11年ほどロンドンにいて、今は本社の事業部長をしているらしい。
中学時代、光洋は成績はトップ、スポーツは万能、おまけにルックスもよくて、学校のヒーローだった。
彩子は光洋を意識するが、次に会った時、デートでなく、自宅のクリスマス・パーティーに招待された……。

篠田節子氏の本はこれが7冊目。
芸術選奨文部科学大臣賞受賞作。
中年の男女のラブストーリーだが、途中から話がとんでもない方向に転がっていき、何度も驚かされた。
タイトルは、光洋が好きなクラシック曲のタイトルで、作曲者はイタリアのペルゴシーレ。
併録の『エメラルド アイランド』はなんとドタバタコメディで、篠田氏はこんてものも書くのかとまたビックリ。
底知れない作家である。

今日は妻の誕生日のお祝いで、家族4人で近所のレストランへ行ってきました。
大学3年の娘が、前から一度行ってみたいと言っていた、小さなビストロ。
台風のせいか、客は我々4人のみ。
コース料理にしたのですが、料理も飲み物も4人が見事にバラバラで、笑ってしまいました。
家ではいつも同じものを食べているのに、好きな食べ物がまるっきり違うのはとても不思議でした。
帰り道、雨も風も弱くなっていました。
明日は晴れるといいなあ。

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