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冲方丁のこち留 [本]

11月20日(水)
冲方丁『冲方丁のこち留』(集英社インターナショナル)読了。

冲方丁のこち留 こちら渋谷警察署留置場

冲方丁のこち留 こちら渋谷警察署留置場

  • 作者: 冲方 丁
  • 出版社/メーカー: 集英社インターナショナル
  • 発売日: 2016/08/26
  • メディア: 単行本


2015年8月22日(土)夜、秋葉原。
作家の冲方丁(うぶかたとう)は、ファンとの交流イベントの後の打ち上げの最中、突然、警察官の来訪を受け、逮捕される。
警視庁渋谷署に連行され、長時間の取り調べを受けた後、留置場に入れられる。
容疑は妻への暴力で、妻は前歯が折れたらしい。
が、冲方には全く身に覚えがなかった。
警察の拷問にも等しい取り調べを受けながら、冲方は頑強に容疑を否定した……。

冲方氏が自己の体験を綴った、体験記。
日本の警察・検察・裁判所のひどさがよくわかる。
が、不満だったのは、実際には何かが起きたのか、冲方氏が説明しないこと。
「警察が教えてくれなかったから、わからない」の一点張りで、自分で調べようともしないのが、何とも不自然。
だって、冲方氏は誰かのせいで、9日も留置場で過ごさねばならなかったのだから、当然、真相を知りたくなったはずだ。
一体誰のせいなのか。
この疑問のせいで、どうしても共感できなかった。
残念。

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