屋久島ジュウソウ [本]
6月28日(日)
森絵都『屋久島ジュウソウ』(集英社)読了。
作家の森絵都による、屋久島の旅行記・登山記。
池田進吾の写真とイラストつき。
また、森絵都が小説すばるに連載した、海外旅行を題材にしたエッセイ集『slight sight-seeing』も併録。
タイトルの「ジュウソウ」とは、「縦走」のことで、森絵都氏たち一行は、一泊二日で屋久島の高地を南→西→東と突っ切る。
カタカナになっているのは、森氏が、「重装備」の「重装」だと思い込んでいたから。
屋久島の登山がどれほど過酷か、よくわかった。
しかし、森氏はこうしたエッセイふうの読物はあまりお得意ではないようで、起きた事実をただ淡々と書き並べているだけのように見えた。
まあ、小説家にはエッセイが得意な人と不得意な人がいる。
今の日本の女性作家のナンバーワンと目される宮部みゆき氏も、エッセイはあまり書かない。
恩田陸氏は「苦手だ」と公言している。
それはそれで全然構わないが、それでもたまには書いてほしいなと思う。
読者は作品だけでなく、作者のことも知りたいのだ。
森絵都『屋久島ジュウソウ』(集英社)読了。
作家の森絵都による、屋久島の旅行記・登山記。
池田進吾の写真とイラストつき。
また、森絵都が小説すばるに連載した、海外旅行を題材にしたエッセイ集『slight sight-seeing』も併録。
タイトルの「ジュウソウ」とは、「縦走」のことで、森絵都氏たち一行は、一泊二日で屋久島の高地を南→西→東と突っ切る。
カタカナになっているのは、森氏が、「重装備」の「重装」だと思い込んでいたから。
屋久島の登山がどれほど過酷か、よくわかった。
しかし、森氏はこうしたエッセイふうの読物はあまりお得意ではないようで、起きた事実をただ淡々と書き並べているだけのように見えた。
まあ、小説家にはエッセイが得意な人と不得意な人がいる。
今の日本の女性作家のナンバーワンと目される宮部みゆき氏も、エッセイはあまり書かない。
恩田陸氏は「苦手だ」と公言している。
それはそれで全然構わないが、それでもたまには書いてほしいなと思う。
読者は作品だけでなく、作者のことも知りたいのだ。