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韓国 行き過ぎた資本主義 [本]

3月30日(火)
金敬哲『韓国 行き過ぎた資本主義』(講談社現代新書)読了。

韓国 行き過ぎた資本主義 「無限競争社会」の苦悩 (講談社現代新書)

韓国 行き過ぎた資本主義 「無限競争社会」の苦悩 (講談社現代新書)

  • 作者: 金敬哲
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/11/13
  • メディア: Kindle版


元・東京新聞ソウル支局記者で、現・フリージャーナリストの金敬哲が、現在の韓国の受験、予備校、就職、リストラ、老後の状況について解説する。

1948年に建国した大韓民国は、「漢江(ハンガン)奇跡」と呼ばれる急成長を遂げた。
2018年、韓国のGDPは世界12位。
しかし、2019年の世界幸福度ランキングは54位。
OECDによる「より良い暮らし指標」30位。
経済は成長しても、国民は幸せになっていない。
資本主義が高度化し、中産層が崩壊、貧富の差が深刻化しているのだ。
2018年の合計特殊出生率は0,98。
世界初の0人台で、日本よりもはるかに早いスピードで少子化が進んでいる。
学歴偏重もひどく、受験戦争は悪化の一途。
失業率も、非正規雇用者の比率も増大。
1997年、韓国は通貨危機(国家破綻の危機)に瀕し、国際通貨基金(IMF)から資金支援を受けた。
おかげで危機を脱したが、現在の状況はその頃と近い。
国民の実感はさらにひどい。
読めば読むほど、韓国が心配になってくる。
映画だけではわからない韓国の実態がわかり、とてもタメになった。
お薦めです。

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