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ハリー・オーガスト、15回目の人生 [本]

9月15日(水)
クレア・ノース『ハリー・オーガスト、15回目の人生』(角川文庫)読了。

ハリー・オーガスト、15回目の人生 (角川文庫)

ハリー・オーガスト、15回目の人生 (角川文庫)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2016/08/25
  • メディア: Kindle版


イギリス。
ハリー・オーガストは1919年生まれで、現在、15回目の人生を生きている。
過去の14回の人生をすべて覚えている。
2回目は人生の繰り返しに混乱し、幼いうちに亡くなった。
3回目は自分の体質を理解し、慎重に生きた。
が、結婚し、妻に秘密を打ち明けたところ、精神病院に入れられてしまった。
ハリーは以前から、自分と同じ能力を持った人々の集まり「クロノス・クラブ」の噂を聞いていた。
追い詰められたハリーは、新聞広告で、「クロノス・クラブ」に助けを求めた。
すると、メンバーの一人が現れ、ハリーを救い出してくれた。
「クロノス・クラブ」は200年以上前に生まれ、今では世界各地に支部が出来てきた。
メンバーたちは自分たちを「カーラチャクラ」と呼んでいた……。

クレア・ノースは1986年、ロンドン生まれ。
16歳の時、『ミラードリームス』でデビュー。
主にヤングアダルト向けのファンタジー小説を書き続けてきた人。
『ハリー・オーガスト、15回目の人生』は本格派の時間SFで、非常に質が高い。
ケン・グリムウッド『リプレイ』(1986年)のアレンジだが、「クロノス・クラブ」というアイディアによって、新しい可能性を切り開いた。
お薦めです。

今日はナッポス・プロデュース『トリツカレ男』の稽古3日目。
1回目・2回目は読み合わせだけで、今日から立ち稽古。
1場から4場までやりました。
台本を持っていない人が多くてビックリ。
久保貫太郎くんと澤田美紀さんの演技には爆笑しました。
立ち稽古1日目とはとても思えない弾け方。
『トリツカレ男』、快調なスタートを切りました。

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