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琥珀の夏 [本]

3月3日(木)
辻村深月『琥珀の夏』(文藝春秋)読了。

琥珀の夏 (文春e-book)

琥珀の夏 (文春e-book)

  • 作者: 辻村 深月
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2021/06/09
  • メディア: Kindle版


ミカは「ミライの学校」の幼等部の女の子。
「ミライの学校」では、子供が親と離れて、生活している。
ミカは本当は両親と暮らしたかったが、それを口に出すことはできなかった。
ある日、小学生のお姉さんたちから、不思議な話を聞く。
森の奥の泉で、願い事をして、自分の大切なものを流せば、願いが叶うと言う。
真夜中、ミカは一人で泉へ行き、「両親と一緒に暮らしたい」と祈りながら、両親にもらった絵の具を流した……。

辻村深月さんの本はこれが33冊目。
テーマは、少女の友情。
「ミライの学校」は宗教団体ではないが、親子関係を否定しながら共同生活を送っている団体。
僕は読みながら「幸福会ヤマギシ会」を思い出した。
作者はこの「ミライの学校」のいい面と悪い面を平等に描いていて、非常に客観的だと思った。
相変わらず、少女の心理描写の細かさ、深さが凄い。

14時から、成井硝子店・第二回公演『1981年のグッドバイ』の稽古。
今日の稽古は9~17時で、僕は途中1時間半だけ見学させてもらいました。
今日からいよいよ立ち稽古が始まりました。
19時から、ナッポス・プロデュース『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の本番5ステージ目。
キャラメルボックスの石原善暢、山本沙羅が見に来てくれました。
クロムモリブデンの森下亮くんも見に来てくれました。
今日の上演時間は2時間09分11秒。
初日より1分ちょっと長くなりましたが、中身はむしろ充実しています。
まだという方はぜひぜひサンシャイン劇場へ!
お待ちしています!

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