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にがい米 [映画]

10月25日(火)
ジュゼッペ・デ・サンティス監督『にがい米』(1949年)AmazonPrimeで鑑賞。

にがい米 HDリマスター(スペシャル・プライス) [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: 復刻シネマライブラリー
  • 発売日: 2021/05/24
  • メディア: Blu-ray


イタリア北部の水田地帯の近くの駅。
田植え仕事のために全国から女性労働者が集まり、大混雑していた。
首飾りを盗んだワルテル(ヴィットリオ・ガスマン)と、情婦のフランチェスカ(ドリス・ダウリング)は、警官に追われて、駅に雑踏に紛れ込む。
フランチェスカは、労働者のシルヴァーナ(シルヴァーナ・マンガーノ)に誘われ、水田に向かう。
最初は契約がないと突き放されるが、無理やり働いて、契約を勝ち取る。
そして、軍人のマルコ(ラフ・ヴァローネ)と出会い、愛し合うようになる。
一方、シルヴァーナは遅れてやってきたワルテルに惹かれ、米泥棒を手伝うことになる‥‥。

原題は、『Riso amaro』。
イタリア北部、ポー河流域の水田地帯では、毎年多数の女性が田植え・草取り労働の出稼ぎにやってくる。
これら「モンディーナ」と呼ばれる女性達の生態をドキュメンタリータッチで捉えながら、二組の男女の愛憎を描く。
一にも二にも、シルヴァーナ・マンガーノが凄い。
撮影当時18歳だった彼女は、その美貌とダイナミックな肢体で一躍、大スターとなった。
日本でも人気が出て、「原爆女優」と呼ばれたらしい。
この綽名はどうかと思うが、とにかく物凄い体で、物凄いセクシーぶり。
彼女はこの映画の後、グラマー女優として活躍したが、中年になってからは、ルキノ・ヴィスコンティ監督やピエル・パオロ・パゾリーニ監督の作品で、貴族やブルジョワの女性を演じるようになる。
僕はルキノ・ヴィスコンティ監督『家族の肖像』(1974)で彼女を見ていたが、若い頃、こんなにセクシーだったとは全く知らなかった。
映画自体は話がグズグズで、あまりおもしくろない。
しかし、シルヴァーナ・マンガーノだけは一見の価値あり。

Silvana Mangano. Il teorema della bellezza

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  • 作者: Cimmino, Giovanni
  • 出版社/メーカー: Gremese Editore
  • 発売日: 1994/12/01
  • メディア: ペーパーバック



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