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なでし子物語 [本]

11月27日(日)
伊吹有喜『なでし子物語』(ポプラ社)読了。

([い]4-3)なでし子物語 (ポプラ文庫)

([い]4-3)なでし子物語 (ポプラ文庫)

  • 作者: 伊吹 有喜
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2014/12/05
  • メディア: 文庫


1980年。
間宮耀子は10歳。
父を亡くし、母に捨てられ、父方の祖父に引き取られる。
祖父・間宮は、静岡の山中の峰生という村で、林業で生計を立てて暮らしていた。
峰生の有力者・遠藤家は林業を営み、大きな屋敷「常夏荘」には使用人の長屋があり、間宮はそこに住んでいた。
常夏荘の主は、「おあんさん」こと遠藤照子。
遠藤家の長男・遠藤龍一郎の妻だが、龍一郎が亡くなり、息子の龍治も大学生になったため、田舎に引っ込んだ。
遠藤家には洋館の部分があり、そこに小学1年生の立海(たつみ)という男の子が、東京から転地療養に来ていた。
立海は、遠藤家の当主・龍巳が愛人に産ませた子だった。
耀子と立海はすぐに仲良くなった‥‥。

伊吹有喜氏の本はこれが9冊目。
『なでし子物語』は全3冊で、これは1冊目。
主人公は耀子と照子で、2人の視点が交互に描かれていく。
時間が重複する部分が多く、その分、話の進みが遅くなったのが少々残念。
しかし、久しぶりに骨太なドラマを読むことができて、うれしかった。
続きが楽しみ。

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