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バーニング・ワイヤー(上) [本]

6月16日(金)
ジェフリー・ディーヴァー『バーニング・ワイヤー(上)』(文春文庫)読了。

バーニング・ワイヤー 上 (文春文庫)

バーニング・ワイヤー 上 (文春文庫)

  • 作者: ジェフリー ディーヴァー
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2015/11/10
  • メディア: 文庫


ニューヨーク。
アルゴンクイン・コンソリデーテッド第12変電所で爆発事故が発生。
近くに停車していた路線バスの乗客が死亡した。
何者かが変電所に侵入し、アークフラッシュを起こさせたのだ。
直ちにFBIと国土安全保障省はリンカーン・ライムに捜査を依頼。
ライムはアメリア・サックスを現場に送る。
一方、ロサンジェルスのキャサリン・ダンスより、ライムの宿敵ウォッチメイカーがメキシコに潜入したとの連絡が来る。
はたしてウォッチメイカーの狙いは何か……。

ジェフリー・ディーヴァーの本はこれが17冊目。
リンカーン・ライムのシリーズの9作目。
事件発生、証拠物件の分析、天才的犯罪者の登場と、上巻のパターンはいつも通り。
安定したおもしろさだが、新鮮味はない。
この先、作者はどうやって新しさを出すのか?
多少意地悪な気持ちもあるが、下巻が気になる。

今日は13時から渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムへ行き、写真家ソール・ライター展を見てきました。
ソール・ライターは1923生まれ。
1950年代から、ファッション・カメラマンとして活躍したが、80年代に姿を消す。
ところが、2006年に出版された写真集で再び注目を浴びる。
その時、ライターは83歳。
2013年に90歳で亡くなったが、「カラー写真のパイオニア」として、高い評価を得ている。
高2の息子と、舞台監督の村岡晋さんが絶賛するので行ってみたのだが、確かに凄い。
構図と色使いが抜群で、ニューヨークの街角の何気ないヒトコマがムチャクチャ美しく、カッコよく撮られている。
一見の価値あり。
ただし、6月25日までなので、急いで!
17時より、キャラメルボックス2017サマープレミア『スロウハイツの神様』の稽古14日目。
今日は原作者の小説家・辻村深月さんが見学にいらっしゃいました。
稽古の前に、パンフレット用とダ・ヴィンチ用の、二つの対談をしたのですが、辻村さんのお話がおもしろくて、すっかり聞き役になってしまいました。
なんと、辻村さんは1998年の『俺たちは志士じゃない』の再演から、キャラメルボックスの芝居をご覧になっていた!
それも、1本や2本じゃない、10本以上!(20本以上かも!)
ご自分の小説はキャラメルボックスの影響を受けていると言ってくださって、うれしいやら照れ臭いやら、大変でした。
稽古は1~6場の粗通しを見ていただいたのですが、役者たちはみんな緊張して、固くなっていた。
それでも、辻村さんは楽しんでくださったようで、一安心。
本番を初日を楽しみにしています、と言ってくださいました。
辻村さんのご期待に応えるためには、本当に頑張らなくてはいけない。
「やったるでえ!」と思いました。

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