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キャラクタードラマの誕生 [本]

8月16日(水)
成馬零一『キャラクタードラマの誕生』(河出書房新社)読了。

キャラクタードラマの誕生: テレビドラマを更新する6人の脚本家

キャラクタードラマの誕生: テレビドラマを更新する6人の脚本家

  • 作者: 成馬 零一
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2013/12/25
  • メディア: 単行本


テレビドラマ評論家の成馬零一が、6人の脚本家の作品を通して、現代のテレビドラマを分析・解説する。

6人の脚本家とは、岡田恵和、坂元裕二、遊川和彦、宮藤官九郎、木皿泉、古沢良太。
(ただし、木皿泉は、夫婦である和泉努と妻鹿年季子のペイネームなので、正確には7人)
僕はテレビドラマをほとんど見ないので、どなたもお名前だけしか存じ上げない。
が、それぞれの脚本家がデビューから現在まで、何を書き、何を追求してきたかがよくわかった。
キャラクタードラマとは、マンガやアニメを原作とした、主人公や主演俳優のキャラクターに強く依拠したドラマのこと。
脚本では岡田恵和が、演出では堤幸彦が、その開祖らしい。
小説における、ライトノベルに近いのかもしれない。
勉強になる本でした。

演劇の世界で、上記のキャラクタードラマに当たるのは、2,5次元の芝居だと思います。
僕が所属している小劇場の世界にはほとんど存在しない。
しいて言えば、マンガやアニメが原作ではないけれど、新感線の「轟天」シリーズや「五右衛門」シリーズがこれに近いかもしれない。
僕も「迅助」シリーズというのを書いているけど、ちょっと違う気がする。
キャラクタードラマについて、もっと考えてみようと思いました。

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