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私の消滅 [本]

12月26日(火)
中村文則『私の消滅』読了。

私の消滅

私の消滅

  • 作者: 中村 文則
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2016/06/18
  • メディア: 単行本


古びたコテージで、「僕」は一冊の手記を読み始める。
それは、1977年生まれの「小塚涼大」という男が書いたものらしい。
手記によれば、小塚が小学3年生の時、同級生の妹が殺された。
小塚にも妹がいた。
小塚の母は父と別れ、別の男と再婚し、妹を産んだ。
新しい父は母に暴力を振るう男だった……。

中村文則氏の本はこれが16冊目。
悲惨な体験によって心が壊れた女を、一人の医師が救おうとし、愛してしまう。
ダークなムードの小説だが、究極的にはラブストーリーなのだと思う。
全く救いがないが。

僕の2つ下の弟は埼玉県の県立高校の数学の教師で、長年、演劇部の顧問をしてきました。
脚本を書き、演出もする。
しかし、僕は一度も見たことがありませんでした。
先日、高校演劇の有名な脚本が読みたいと相談したところ、「季刊高校演劇」数冊とともに、弟の脚本数冊が送られてきました。
で、弟の脚本を読み始めました。
僕の脚本とは全く違うタイプで、なんと「笑い」がメインでした。
今のところ4冊読んだのですが、『クチオとブービン愛しの上P戸惑う蛭子さん』が一番おもしろかった。
弟が顧問をしていた埼玉県立入間向陽高校演劇部は、この作品で2008年度の演劇コンクールの関東ブロック大会まで進みました。

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