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ブルータスの心臓 [本]

1月16日(火)
東野圭吾『ブルータスの心臓』(光文社文庫)読了。

ブルータスの心臓―完全犯罪殺人リレー (光文社文庫)

ブルータスの心臓―完全犯罪殺人リレー (光文社文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 1993/08/01
  • メディア: 文庫


末永拓也はMM重工で人口知能ロボットの開発を行っている。
オーナーの娘・星子の花婿候補の一人に選ばれたが、そこで問題が起こる。
恋人の雨宮康子が妊娠したのだ。
康子には他にも男がいるので、父親が誰かはわからないが、産むと言う。
そして、出産後、血液検査をして、拓也が父親だったら、養育費を要求すると言う。
数日後、MM重工の重役で、星子の兄の仁科直樹に呼び出される。
そこには同僚の橋本敦司もいた。
仁科の話によれば、3人は星子のお腹の子の父親候補。
仁科は拓也と橋本に、星子殺害をもちかけた……。

東野圭吾氏の本はこれが63冊目。
1989年の出版で、もう29年も前の本だが、いやあ、おもしろいおもしろい!
波瀾万丈の展開で、次がどうなるか気になって、一気に読了した。
3人の計画は死体のリレー。
仁科が康子を大阪で殺し、車で名古屋まで運び、拓也に渡して、大阪に帰る。
拓也は厚木まで運び、橋本に渡して、名古屋に帰る。
橋本は死体を康子の家に運ぶ。
拓也と橋本は殺害時間にアリバイがあり、仁科は大阪にいて、厚木に行く時間はない。
3人が協力しているとバレない限り、アリバイが成立するのだ!
こりゃ凄い計画だと感心したが、なんと、うまく行かない。
拓也が橋本に死体を渡そうとした時、死体を包んでいた毛布をめくれ、中身が仁科であることに気づくのだ。
これって一体どういうこと?
続きはぜひとも本で読むべし。
お薦めです。

第3回神奈川かもめ短編演劇祭が1月25日から28日まで、KAAT神奈川芸術劇場で開催されます。
僕は去年に引き続いて、審査員をやります。
上演は8団体が4ずつ、ABブロックに分かれ、4日間で3ステージずつ行います。
最終日の28日(日)は1200からAブロック、1430からBブロックが上演し、1630から公開審査会。
僕はこの日に両ブロックを見て、審査会に出ます。
審査員は他に、脚本家の伴一彦さん、俳優・演出家のラサール石井さん、演出家の松本祐子さん、そして、柿喰う客の中屋敷法仁さん。
どんな芝居が見られるか、どんな審査会になるか、とても楽しみです。
皆様のご来場を心からお待ちしています。

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