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救い出される [本]

2月15日(木)
ジェイムズ・ディッキー『救い出される』(新潮文庫)読了。

救い出される (新潮文庫)

救い出される (新潮文庫)

  • 作者: ジェイムズ ディッキー
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2016/08/27
  • メディア: 文庫


1960年代、アメリカ。
「ぼく」は30代の広告デザイナーで、妻・子供と3人暮らし。
ある日、友人のルイスに誘われ、2人を含めた合計4人で、カヌーのよる川下りに出発する。
1日目、川岸で休憩中に、銃を持った男2人に襲われる。
男の片方は、「ぼく」の友人のボビーを銃で脅し、犯した。
ルイスが弓矢で男を射殺、相棒は森の中に姿を消した。
4人は死体を森の中に埋めて、川下りを続行する。
が、銃声とともに、ドルーが倒れた。
逃げた男が反撃してきたのだ!

村上柴田翻訳堂の一冊。
ロバート・レイノルズ、ジョン・ヴォイト主演の映画『脱出』の原作小説。
以前、息子と二人でビデオを見ていて、男が男に強姦される場面に肝を冷やした。
なんて陰惨な映画なんだろうと思った。
原作小説は1970年の出版で、作者のジェイムズ・ディッキーは詩人から小説家になった人。
一人称の叙述が徹底していて、「ぼく」が見たこと、聞いたことだけが描かれる。
客観的な説明がないため、何か起きるたびに、何が起きたのか、なかなかわからない。
映画はサスペンスだったが、小説は純文学。
映画を先に見ていなければ、途中で投げ出していたかもしれない。
難しかった。

キャラメルボックス2018スプリングツアー『夏への扉』の稽古3日目。
ダンス振付の1回目。
川崎悦子先生の助手の本田さんが来て、初演の振付をしてくださいました。
昨日みんなで予習しておいたおかげで、非常にスムーズに進みました。
時間があったので、細かいところなまで直していただきました。
その後は台本練習で、2・3・4場の半立ち稽古。
19時に、ゲストの百花亜希さんが、現在別の公演の本番中にもかかわらず、稽古場に来てくれました。
で、稽古はそこまでにして、第二回親睦会。
僕は百花さんは初対面だったので、たくさん話をさせてもらいました。
百花さんはdull colored popという劇団のメンバー。
木野花さんのパルコドラマスクールの卒業生で、つまり、西牟田恵さんの後輩でした。
キャラメルボックスの公演は何度も見たことがあるそうです。
『夏への扉』の稽古への参加は来週月曜から。
どんな芝居をしてくれるか、とても楽しみです。

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