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紅楼夢の殺人 [本]

6月17日(日)
芦辺拓『紅楼夢の殺人』(文春文庫)読了。

紅楼夢の殺人 (文春文庫)

紅楼夢の殺人 (文春文庫)

  • 作者: 芦辺 拓
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2007/08
  • メディア: 文庫


18世紀中頃、清代中期の中国。
建国に功のあった「か」(西の下に貝の字)一族は、首都に広大な土地を与えられて、二つの屋敷「寧国府」「栄国府」を建てた。
現皇帝の貴妃となった「か」元春が省親(里帰り」することになり、栄国府当主の「か」赦は、邸内に広大な庭園「大観園」を作る。
元春はいたく気に入り、「大観園」を残し、そこに一族の若い娘たちを住まわせよと命じる。
娘たちは園内で共同生活を始める。
その中には、栄国府の次期当主・「か」宝玉の姿もあった……。

芦辺拓氏の本はこれが13冊目。
「このミステリーがすごい!」2005年度第10位。
中国の長編小説『紅楼夢』を下敷きにした歴史ミステリー。
登場人物があまりにも多くて、おまけにみんな漢字3文字の名前なので、覚えるのに苦労した。
その上、漢字も言葉遣いも難しい。
おかげで読了するのに4日もかかった。
しかし、苦労しただけのことはあって、ミステリーとして十分に読み応えがあり、楽しめた。
台湾でも、『紅楼夢殺人事件』というタイトルで出版されたらしい。
『紅楼夢』は中国圏ではきわめてポピュラーな小説なのだ。
『西遊記』『水滸伝』『三国志演義』『金瓶梅』と並ぶほどらしい。
僕は『西遊記』もちゃんと読んでいないので、とても勉強になった。

今日は西葛西の東京放送芸術&映画俳優専門学校へ行き、ワークショップをやってきました。
今年5回目、2年生の2回目。
助手は、元木諒。
メニューは、ウォーキング、ストップターン、スローウォーク、発声練習、リトミック、二人組朗読、台本練習。
二人組朗読のテキストは1回目と同じく、芥川龍之介『魔術』。
台本練習のテキストも1回目と同じく、成井豊『ブリザード・ミュージック』1場。
みんな前回よりも進歩していたので、かなり褒めてしまいました。
人数の関係で、僕もグループ別の読み合わせに参加して、「清一郎」役のセリフを読みました。
楽しかった!

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