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転生 [本]

10月1日(月)
篠田節子『転生』(講談社ノベルズ)読了。

転生 (講談社文庫)

転生 (講談社文庫)

  • 作者: 篠田 節子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/04/15
  • メディア: 文庫


チベット、シガツェ。
タシルンポ寺院に祭られている、聖人パンチュンラマ10世のミイラが突如動き出した。
寺の雑用係の少年ロプサンはラマを追いかけ、自分の家に連れていく。
ラマはロプサンの母ドルマが作ったバター茶を飲み、モモ(小ぶりの餃子)を食べた。
翌日、僧院長のラマ・チョンジョルが迎えに来たが、ラマは帰らない。
すると、中国人の工作員がやってきて、ラマを拳銃で撃った。
しかし、一度死んだラマを倒すことはできない……。

チベットを舞台にし、登場人物も全員チベット人、という冒険小説。
そんな小説が書ける作家が、他に何人いるだろう。
もともと該博な知識を持つ上に、きっちり取材する篠田氏だからこそ書ける。
それにしても、中国によるチベット弾圧は酷い。
日本を含めた諸外国が、中国を恐れて、弾圧を批判しない、という現実が悲しい。
ミイラのパンチュンラマは果敢に中国と戦うが、ハナから勝負は決まっている。
しかし、その過程が何ともスリリングな冒険活劇になっていて、とても楽しめた。
やっぱり、篠田氏は凄い。

今日は11時から、カンフェティの取材。
鍛治本大樹とともに、『リトル・ドラマー・ボーイ』についてインタビューを受けました。
11月中旬発売の12月号に掲載されるそうです。
で、12時から、キャラメルボックス俳優教室の授業。
今日から、卒業公演の稽古開始。
初日の今日は、演目発表、脚本配布、配役発表、第一回読み合わせ、スタッフ決め。
演目など公演の詳細は、明日の12時に情報公開なので、ここには書けません。
キャラメルボックス・ホームページをご覧ください。
でも、この演目には多くの方がビックリするはず。
本番は12月12日(水)~16日(日)、会場は『ながれぼしのきもち』をやった中野ザ・ポケット。
今日から2カ月と10日の稽古。
頑張ります。


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