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映画原作派のためのアダプテーション入門 [本]

10月18日(木)
波戸岡景太『映画原作派のためのアダプテーション入門』(彩流社)読了。

映画原作派のためのアダプテーション入門 :フィッツジェラルドからピンチョンまで (フィギュール彩97)

映画原作派のためのアダプテーション入門 :フィッツジェラルドからピンチョンまで (フィギュール彩97)

  • 作者: 波戸岡 景太
  • 出版社/メーカー: 彩流社
  • 発売日: 2017/10/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


明治大学専任准教授の波戸岡景太が、小説を映画化する手法を考察する。

アダプテーションは「翻案」。
トランスレーションは「翻訳」。
アプロプリエーションは「盗用」。
原作ファンは映画が原作小説のトランスレーションであることを望むが、監督はしばしば原作小説をアプロプリエーションして自分の世界を表現してしまう。
が、よい映画とは、トランスレーションとアプロプリエーションを適度なバランスで行った、アダプテーションである。
作者は『ファイト・クラブ』『オン・ザ・ロード』『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』『華麗なるギャツビー』『シャイニング』などを分析することで、上記の命題を証明してみせる。
僕が原作ものをやる時は、限りなくトランスレーションに近いアダプテーションをしていることがよくわかった。
非常にためになる本。

キャラメルボックス2018ツリスマスツアー『リトル・ドラマー・ボーイ』の脚本第一稿、全12場中6場まで書き上がりました。
ようやく半分!
二週間に一度、近所の図書館で8~10冊、本を借りるのですが、今日が返却日。
最後の1冊をたった今、読み終わり、こうしてブログに書きました。
脚本執筆中はなかなか読書する時間がありません。
普段、読書は電車の中など、移動中にするので。
これから図書館に行って、借りていた9冊を返却し、また新たに借りてきます。
それでは行ってきます。

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