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絶頂美術館 [本]

11月13日(火)
西岡文彦『絶頂美術館』(マガジンハウス)読了。

絶頂美術館

絶頂美術館

  • 作者: 西岡 文彦
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2008/12/18
  • メディア: 単行本


多摩美術大学准教授の西岡文彦が、世界美術におけるヌードの歴史を解説する。

この本で取り上げられたのは、
〇アレクサンドル・カバネル『ヴィーナスの誕生』(表紙の絵)
〇サンドロ・ボッティチェリ『ヴィーナスの誕生』
〇オーギュスト・クレサンジュ『蛇に噛まれた女』
〇ウィリアム・ブーグロー『ヴィーナスの誕生』
〇ジェローム『ローマの奴隷市場』
〇ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル『トルコ風呂』『奴隷のいるオダリスク』
〇フランソワ・ジェラール『クピドとプシュケ』
〇ダヴィッド『バラの死』
などなど。
近代まで、絵画で女性をヌードを描くためには、聖書やギリシア・ローマ神話の一場面である、という言い訳が必要だった。
逆に言えば、言い訳さえあれば、画家は好きなだけ美しく官能的な女性のヌードを描くことができた。
ところが1863年、フランスのエドゥアール・マネは、『草上の昼食』で当時の一般の女性のヌードを描いてしまった。
当然、大騒ぎになった。
フランス美術を支配していたサロン派の画家たちは激しく非難した。
アレクサンドル・カバネルもその一人。
しかし、今、マネの『草上の昼食』とカバネルの『ヴィーナスの誕生』を比較したら、どっちがより官能的かは、火を見るより明らか。
物の価値は時代によって変わるのだ。
お薦めです。

キャラメルボックス2018クリスマスツアー『リトル・ドラマー・ボーイ』の稽古13日目。
4・5・6場の動き付けを行いました。
同時に選曲作業も進み、全16曲中15曲まで決まりました。
まあ、これはあくまでも仮の話で、稽古をしていく中で「合わない」となれば、別の曲を探しますし、加藤昌史が通し稽古を見て、「これとこれはボツ」と言ったら、差し替えます。
しかし、稽古13日目でここまで進むのは滅多にないこと。
つまり、この上なく順調ということです。
明日も頑張ります!

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