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幸せなひとりぼっち [本]

12月24日(月)
フレドリック・バックマン『幸せなひとりぼっち』(ハヤカワ文庫)読了。

幸せなひとりぼっち (ハヤカワ文庫NV)

幸せなひとりぼっち (ハヤカワ文庫NV)

  • 作者: フレドリック バックマン
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2016/10/21
  • メディア: 文庫


スウェーデン。
オーヴェは59歳。
長年連れ添った妻・ソーニャを亡くし、会社もリストラされて、自殺を決意。
しかし、向かいの家に、イラン人のパルネヴァの一家が引っ越してきて、何かと邪魔をする。
隣家のルネとはずっと不仲だったが、近頃ボケしまったらしい。
ルネの妻のアニタはルネを必死で介護するが、市役所の役人たちは施設に入れろと言う。
アニタは亡き妻の親友だった。
オーヴェとパルネヴァ一家はアニタのために立ち上がる……。

フレドリック・バックマンは1981年生まれ。
ライターを経て、ブロガー、コラムニストとして活躍し、2012年に本書でデビュー。
映画化され、スウェーデン国内で80万部を越えるベストセラーとなった。
その上、世界38カ国で翻訳・刊行された。
読み始めはクリント・イーストウッド監督・主演の映画『グラントリノ』に似ていると思ったが、もっとコメディ色が強く、現実感が薄い。
人間ドラマというより、ハートウォーミングなおとぎ話。
でも、とても上質です。
お薦めです。

キャラメルボックス2018クリスマスツアー『リトル・ドラマー・ボーイ』東京公演の12ステージ目。
満員のお客さんで、とてもうれしかった。
反応もよかった。
終演後のカーテンコールでは、毎年恒例のキャラメル配りをやったのですが、ずっと手拍子をしてくださいました。
ありがとうございました。
その後、都電で早稲田に移動して、1700より、早稲田小劇場どらま館にて、てあとろ50’の『嵐になるまで待って』を見ました。
キャラメルボックスの山本沙羅も来ていました。
僕の脚本がてあとろ50’で上演されるのは、1985年の『子の刻キッド』再演(演出は加藤昌史)以来なので、実に33年ぶり。
難しい脚本を誠実に丁寧に上演してくれて、本当にうれしかった。
しかし、上演時間は休憩10分を含めて、2時間30分。
キャラメルボックスと同じスピードでやれとは言わないけど、これはさすがに遅すぎる。
代表の山田禁煙君と演出の野花紅葉さんに「もっとできる」と言って帰りました。

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