SSブログ

記憶をなくして汽車の旅 [本]

1月28日(月)
コニス・リトル『記憶をなくして汽車の旅』(創元推理文庫)読了。

記憶をなくして汽車の旅 (創元推理文庫)

記憶をなくして汽車の旅 (創元推理文庫)

  • 作者: コニス リトル
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2007/08
  • メディア: 文庫


「わたし」が目を覚ますと、そこは列車の座席だった。
列車はオーストラリアの東部を、オルバリー目指して走っていた。
しかし、「わたし」は記憶をすべて失っていた。
持ち物から、自分がアメリカ人で、クレオ・バリスターという名前の、28歳の女優であることがわかった。
オルバリーで、ジョーおじさんの一家と、恋人のクライブ・バトラーが待っていた。
これから全員で大陸横断鉄道に乗って、西部のバースへ向かうのだ。
「わたし」は記憶喪失を隠して、ジョーおじさんに従った……。

コニス・リトルは、1899生まれの姉コンスタンス・リトルと、1903年生まれの妹グウィネス・リトルの、姉妹の作家。
オーストラリア生まれで、アメリカ東部のニュージャージー州イーストオレンジ市育ち。
デビューは1938年で、『記憶をなくして汽車の旅』は1944年の作品。
何ともミステリアスな設定で、滑り出しは快調だったが、舞台がずっと電車内で、食事と睡眠の繰り返し。
途中、殺人も起こるのだが、登場人物たちはさほど恐怖を感じていない様子。
ゆえに、読む側も盛り上がらず、終幕を迎えてしまった。
原題は『GREAT BLACK KANBA』で、直訳すると「巨大な黒い蛇」だが、これは大陸横断鉄道の列車のこと。
『記憶をなくして汽車の旅』はいいタイトルだと思う。
表紙のひらいたかこ氏のイラストもすばらしい。
このタイトルと表紙で「ジャケ借り」してしまったのだから。

ネットをいろいろ調べてみると、どうやら『魔法少女まどか☆マギカ』と『あの日見た花の名前を僕達は知らない』は、2000年以降のアニメの中でも、傑作と呼ばれている作品のようです。
知らなかった!
どちらもアニプレックスという会社の作品。
他にも気になる作品がいくつかありました。
『カウボーイ・ビバップ』『コードギアス』『クラナド』などなど。
でも、みんな20話以上あるので、見るのに時間がかかる。
でもでも、いつか見てみたいなあ。

nice!(1) 
共通テーマ:演劇

nice! 1