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モデラート・カンタービレ [本]

2月1日(金)
マルグリット・デュラス『モデラート・カンタービレ』(河出文庫)読了。

モデラート・カンタービレ (河出文庫)

モデラート・カンタービレ (河出文庫)

  • 作者: マルグリット・デュラス
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 1985/05/01
  • メディア: 文庫


フランスの港町。
アンヌ・デバレードは資産家の妻で、息子にピアノを習わせている。
ピアノの先生の部屋は建物の4階にあったが、レッスン中、1階のカフェで事件が起こる。
男が女をナイフで刺し殺して、逃げたのだ。
アンヌは激しい衝撃を受ける。
翌日、息子を連れてカフェに行き、店にいた男に事件の詳細を聞く。
次の日も、次の日も。
男は元工員で、ショーヴァンと名乗った……。

マルグリット・デュラスはフランスの小説家・映画監督。
本名は、マルグリット・ドナディユ。
1914年、フランス領インドシナ(現ベトナム)のサイゴン生まれ。
1932年、フランスに帰国し、パリ大学で法律・数学を専攻。
1943年、『あつかましき人々』で小説家としてデビュー。
1966年、「ラ・ミュジカ」で初めて映画監督を務める。
1984年、『愛人』がゴンクール賞を受賞し、世界的ベストセラーとなる。
1996年、81歳で死去。
『モデラート・カンタービレ』は1958年、44歳の時の作品。
作者は戯曲もたくさん書いているが、この小説も戯曲に近い。
一組の男女が数日にわたって、酒を飲みながら、話をするだけの物語。
詩的だが、僕にはついていけなかった。

マルグリット・デュラスは20本近くの映画を監督し、『二十四時間の情事』『かくも長き不在』『 雨のしのび逢い』などの脚本も書いています。
『愛人』は1992年に『愛人/ラマン』というタイトルで映画化され、大評判になりました。
デュラスは原作を提供しただけで、脚本は別の人。
主演は香港のレオン・カーフェイと、イギリスのジェーン・マーチで、監督はフランスのジャン・ジャック・アノー。
僕も公開当時に見ましたが、なかなかおもしろい映画でした。
が、デュラスは映画の出来に大きな不満を持ったそうです。
写真を見ると、怖いおばさん、という印象です。

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