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NOW AND THEN [本]

2月11日(月)
三谷幸喜『NOW AND THEN』(角川書店)読了。

NOW and THEN 三谷幸喜―三谷幸喜自身による全作品解説+51の質問

NOW and THEN 三谷幸喜―三谷幸喜自身による全作品解説+51の質問

  • 作者: 三谷 幸喜
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1997/05
  • メディア: 単行本


脚本家の三谷幸喜が51の質問に答え、本書刊行までに執筆した全作品を解説する。

1997年に出版された古い本。
図書館で偶然見つけ、借りてきた。
三谷幸喜氏は1993年にテレビドラマ『振り返れば奴がいる』で初めて連続ドラマを執筆。
その後、『警部補・古畑任三郎』『王様のレストラン』『竜馬におまかせ!』『総理と呼ばないで』と連発して、1997年当時は物凄い人気だった頃(もちろん今でも凄いが)。
何しろ全作品なので、小学校の学芸会の脚本まで解説している。
巻末では、三谷氏が中学1年の時に書いた『そして誰もいなくなりかけた』を写真で全文を紹介。
この勇気には恐れ入る。
とにかく人を楽しませたいという気持ちでいっぱいな人なのだ。
でも、これは22年も前の本なので、書店では見つからないんじゃないかな。

90年代前半、三谷幸喜さんの所属する劇団東京サンシャインボーイズの稽古場は、キャラメルボックスの稽古場の近くにありました。
三谷さんはたまにキャラメルボックスの稽古場に遊びに来ました。
僕はその頃、フリーのエディターさんから声をかけられ、小説を2本書いたのですが、三谷さんも同じ人の依頼で、小説を書いていました。
そのため、よく話をしました。
三谷さんは東京サンシャインボーイズの脚本・演出をしながら、テレビドラマの『やっぱり猫が好き』と『子供ほしいね』を同時に書いていました。
あまりに多忙だったからでしょう、僕に『子供ほしいね』を手伝ってほしいと言ってきました。
で、僕も3本ほど書きました。
最初は書き方がわからないので、三谷さんの書いたものを2本ほど読ませてもらいました。
あまりのうまさ、おもしろさに、僕は打ちのめされました。
これが才能というものかと思いました。
30分のドラマでしたが、三谷さんはこれを1日に2本書くと言う。
化け物かと思いました。
しかし、この時、三谷さんの脚本をお手本にして、自分でも書いてみたことは、劇作家として、とても勉強になった。
三谷さんには今でも感謝しています。
三谷さんが有名になってからは、あまり会ってませんが。

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