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カーラのゲーム(下) [本]

3月23日(土)
ゴードン・スティーヴンズ『カーラのゲーム(下)』(創元推理文庫)読了。

カーラのゲーム〈下〉 (創元ノヴェルズ)

カーラのゲーム〈下〉 (創元ノヴェルズ)

  • 作者: ゴードン スティーヴンズ
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2000/01
  • メディア: 文庫


1994年、ボスニア。
すべてを失ったカーラの前に、元東ドイツ軍のケーファーが現れる。
ケーファーはテロリストで、ボスニアのムスリムの中からテロの実行犯になる人物を探していた。
そして、7カ月後。
ボスニアでカーラに命を救われたSAS隊員のフィンは、ハイジャックされた飛行機がロンドンに来た時のために、人質救出の訓練をしていた。
フィンはハイジャッカーのリーダーの女がカーラのような気がしてならなかった。
しかし、カーラは7カ月にボスニアで死んだはずだった……。

いやー、おもしろかった!
全く前知識ナシに、タイトルと裏表紙のあらすじだけで読み始めたが、大当たりだった。
非常によくできた冒険小説。
前半はカーラを主人公にした、サバイバル小説。
後半は、カーラが起こしたハイジャック事件に巻き込まれたSAS隊員、英国情報部のアナリスト、外務大臣など、様々な人々から見たカーラを描く。
が、カーラの真の狙いは最後までわからない。
ラストの大逆転もお見事。
ストーリーのおもしろさだけでなく、しっかり感動もある。
強くお薦めします。

キャラメルボックス2019スプリングツアー『スロウハイツの神様』池袋公演の2日目。
1200と1630の2ステージ。
1630のステージにはアフタートークがあり、原作者の辻村深月さんをお招きしています。
私も出ます。
15~20分ほどのトークですが、ぜひ見に来ていただきたい。
ご来場を心よりお待ちしています。

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