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源静香は野比のび太と結婚するしかなかったのか [本]

5月27日(月)
中川右介『源静香は野比のび太と結婚するしかなかったのか』(PHP新書)読了。

源静香は野比のび太と結婚するしかなかったのか『ドラえもん』の現実(リアル) (PHP新書)

源静香は野比のび太と結婚するしかなかったのか『ドラえもん』の現実(リアル) (PHP新書)

  • 作者: 中川 右介
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2014/02/15
  • メディア: 新書


「クラシックジャーナル」編集長の中川右介が、『ドラえもん』をまじめに論じる。

「しずかちゃん」は日本初の戦闘美少女だった、という指摘にはちょっとビックリした。
ナウシカやセーラームーンに数年先んじているのだ。
しかし、今一つ人気が高くないのは、将来、のび太と結婚することが確定しているからではないか、と中川氏は書く。
僕は、「しずかちゃん」にはドラマ性、悲劇性がないからだと思うが。
藤子・A・不二雄氏は、『ドラえもん』を、小学館の幼年誌「幼稚園」「よいこ」「めばえ」、学年誌「小学1年生」~「小学6年生」に、1970年から1986年まで月一で連載している。
その間、毎月9本描いていたのだ。
1970年1月号に『ドラえもん』が載ったのは、「小学4年生」「3年生」「2年生」「1年生」「幼稚園」「よいこ」の6誌。
どれも、ドラえもんが初めてのび太の家に現れた日の話なのだが、細かいディテールはすべて違う。
藤子氏は、読者の年齢によって、難易度を調節して、描き分けていた。
6種類も!
藤子氏の偉大さは理解しているつもりだったが、この本を読んで、尊敬の念がさらに増した。
本当に凄い人だ。

僕は1961年生まれなので、1970年1月当時は小学2年。
しかし、小学館の「小学2年生」は読んでなかったので、出会いは1973年から放送が始まった日本テレビ系列のアニメ。
しかし、この放送はわずか半年で終了。
人気が出たのは、1979年4月から始まったテレビ朝日系列のアニメでした。
その時、僕は高校3年。
『ドラえもん』にハマる歳ではありません。
僕が好きだった藤子作品は、幼い頃に見た、『オバケのQ太郎』『パーマン』『ウメ星デンカ』でした。
特に好きだったのは『パーマン』。
ん? ひょっとして、パーマン3号のパー子こそが、日本初の戦闘美少女?

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