妻が椎茸だったころ [本]
6月13日(木)
中島京子『妻が椎茸だったころ』(講談社文庫)読了。
石田泰平は7年前、定年退職の2日後に妻を亡くした。
クモ膜下出血による、突然の死だった。
葬儀の3週間後、独り暮らしをしている娘から電話がかかってきて、「明日は杉山登美子先生の料理教室だから、お母さんの代わりに行って」と言う。
妻が予約したもので、キャンセルはできないと言う。
仕方なく、自分で断りの電話をかけると、杉山は泰平に話をする隙を与えず、「椎茸のみ、甘辛く煮てお持ちくださいませね」と言った……。
5つの短編を収録した短編集で、上記は表題作の『妻が椎茸だったころ』。
本作は、泉鏡花賞受賞作。
中島氏の本を読むのは、直木賞受賞作『小さいおうち』に続いて2冊目だが、ノンビリした雰囲気なのに、ウィットに富んでいて、とても楽しめた。
中島氏は1964年、東京生まれ。
僕は1961年、埼玉生まれなので、ちょっと感覚が近いのかもしれない。
中島京子『妻が椎茸だったころ』(講談社文庫)読了。
石田泰平は7年前、定年退職の2日後に妻を亡くした。
クモ膜下出血による、突然の死だった。
葬儀の3週間後、独り暮らしをしている娘から電話がかかってきて、「明日は杉山登美子先生の料理教室だから、お母さんの代わりに行って」と言う。
妻が予約したもので、キャンセルはできないと言う。
仕方なく、自分で断りの電話をかけると、杉山は泰平に話をする隙を与えず、「椎茸のみ、甘辛く煮てお持ちくださいませね」と言った……。
5つの短編を収録した短編集で、上記は表題作の『妻が椎茸だったころ』。
本作は、泉鏡花賞受賞作。
中島氏の本を読むのは、直木賞受賞作『小さいおうち』に続いて2冊目だが、ノンビリした雰囲気なのに、ウィットに富んでいて、とても楽しめた。
中島氏は1964年、東京生まれ。
僕は1961年、埼玉生まれなので、ちょっと感覚が近いのかもしれない。