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仁義なき日本沈没 [本]

6月20日(木)
春日太一『仁義なき日本沈没』(新潮新書)読了。

仁義なき日本沈没―東宝VS.東映の戦後サバイバル (新潮新書)

仁義なき日本沈没―東宝VS.東映の戦後サバイバル (新潮新書)

  • 作者: 春日 太一
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2012/03/01
  • メディア: 単行本


日本映画史・時代劇研究家の春日太一が、第二次世界大戦後の「東宝」「東映」の歴史を解説する。

まさに栄枯盛衰。
昭和30年代、東映は豪華時代劇、東宝は『七人の侍』『ゴジラ』『宮本武蔵』などの大作で栄華を誇るが、すぐにブームは去る。
続いて、東映は任侠映画、東宝は「社長シリーズ」「若大将シリーズ」で息を吹き返すが、またしてもブームは去る。
そして、テレビの台頭により、徐々に衰退していく。
昭和36年生まれの僕はまさにその衰退の時期に映画を見始めたので、見るのは専らハリウッド映画。日本映画は、ATGか角川映画くらいしか見なかった。
平成に入って、日本映画は主にアニメ映画によって復活する。
今日、毎週の映画ランキングを見ると、洋画より邦画の方が多い。
まさかこんな時代が来るとは思わなかった。
しかし、この状況がいつまで続くかはわからない。
北野武監督や是枝裕和監督に続く、世界レベルの才能の登場に期待する。

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