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仏果を得ず [本]

6月30日(日)
三浦しをん『仏果を得ず』(双葉文庫)読了。

仏果を得ず (双葉文庫)

仏果を得ず (双葉文庫)

  • 作者: 三浦 しをん
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2011/07/14
  • メディア: 文庫


大阪。
健(たける)は文楽の太夫で、人間国宝・笹本銀太夫の弟子。
師匠の身の回りの世話をしながら、舞台で義太夫を語っている。
ある日、師匠から、義太夫三味線の鷺澤兎一郎と組めと命じられる。
兎一郎は変人で有名で、人づきあいが極端に悪い。
しかし、一緒に稽古していくうちに、彼の文楽の対する真摯な姿勢に気付く。
一方、健は小学校に義太夫を教えに行っていて、そこの児童のミラちゃんと親しくなる。
ある日、ミラちゃんの母親の真智と会い、一目惚れしてしまう……。

なんと文楽の世界を舞台にした、お仕事小説。
三浦さん、なんでこんなに文楽に詳しいの?と驚いた。
もともと好きだったのか、それとも綿密な取材をしたのか。
全8章のタイトルがそれぞれ文楽の演目のタイトルになっていて、その章の中で、その演目が解説される。
僕は文楽には全く興味がなかったので、とてもタメになった。
ドラマももちろんおもしろい。
さすがである。

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