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五声のリチェルカーレ [本]

7月26日(日)
深水黎一郎『五声のリチェルカーレ』(創元推理文庫)読了。

五声のリチェルカーレ (創元推理文庫)

五声のリチェルカーレ (創元推理文庫)

  • 作者: 深水 黎一郎
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2010/01/30
  • メディア: 文庫


森本は家庭裁判所の調査官。
14歳の少年が殺人を犯し、森本が調査を担当することになった。
少年は昆虫が大好きで、大人顔負けの知識を持っていたが、犯行の動機についてはけっして口にしようとしなかった。
少年は中学1年の時、壮絶なイジメを受けていた。
父親の仕事の都合で、2年になる時、関西に転校。
イジメを警戒していたが、そこで初めて、自分と同じ昆虫好きの同級生と出会う……。

深水黎一郎氏の本はこれが16冊目。
229ページの『五声のリチェルカーレ』と、45ページの『シンリガクの実験』を収録した本で、上記へはもちろん『五声のリチェルカーレ』。
イジメを題材にしたミステリーで、最後で明らかになる犯行動機には驚かされた。
しかし、イジメの小説はもう食傷気味で、イジメの場面はひたすら不快だし、読みながら何度も「勘弁してくれ」と思った。
『シンリガクの実験』は小学生の男の子を主人公にした物語で、オチが爽快でおもしろかった。


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