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Iの悲劇 [本]

9月27日(日)
米澤穂信『Iの悲劇』(文藝春秋)読了。

Iの悲劇 (文春e-book)

Iの悲劇 (文春e-book)

  • 作者: 米澤 穂信
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2019/09/26
  • メディア: Kindle版


万願寺邦和は、南はかま市市役所の職員。
市外からの転入者、いわゆるIターンの支援と推進を行なう「蘇り課」のメンバー。
「蘇り課」は、万願寺、課長の西野秀嗣、新人の観山遊香の3人だけ。
南はかま市は9年前に4つの自治体が合併してできたが、旧・間野市の蓑石地区が無人になったため、そこの空き家12軒を転入者に低料金で貸し出す事業に携わっていた。
希望者の中から12世帯が選ばれ、そのうち2世帯が先行して転入することになった。
万願寺と観山はやってきた2つの家族を蓑石に案内する……。

「蘇り課」舞台にした短編6つから成る連作短編集。
刑事事件は起きないが、どの作品でも謎と解決が描かれているので、ミステリーと言っていいだろう。
市役所の職員を題材にした「お仕事小説」とも言える。
古典部シリーズや小市民シリーズを書いてきた米澤氏とは思えない作品で、うまくまとまってはいたが、どうにも物足りなかった。
この手の小説は他の人に任せて、米澤氏は米澤氏の道を進んでほしい。
古典部や小市民みたいなのだけ書け、と言いたいのではない。
米澤氏にしか書けないものを書いてほしいのだ。

今年通算40回目のジョギング。
3,5キロ走って、1,9キロ歩きました。
3,5キロのタイムは、先週より14秒短縮して、19分25秒。
3,5キロのコースを走るのは18回目ですが、第3位のタイムでした。
いやー、苦しかった!
しかし、『かがみの孤城』の疲労は完全に取れたようです。
これで安心して、『広くてすてきな宇宙じゃないか』の本番が迎えられます。
頑張ります!

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