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カササギ殺人事件(下) [本]

3月24日(水)
アンソニー・ホロヴィッツ『カササギ殺人事件(下)』(創元推理文庫)読了。

カササギ殺人事件〈下〉 (創元推理文庫)

カササギ殺人事件〈下〉 (創元推理文庫)

  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2018/09/28
  • メディア: 文庫


イギリス。
スーザン・ライランドは、クローヴァーリーフ・ブックスの編集者。
名探偵アティカス・ピュント・シリーズの第9巻『カササギ殺人事件』の原稿を読んだところ、結末直前で終わっていた。
社長のチャールズ・クローヴァーに聞くと、作者のアラン・コンウェイに渡された時から、結末はなかったと言う。
ところが、そのアランが、自宅の塔から落下して、死んでしまう。
遺書には、ガンで余命幾ばくもないので、決断したと書いてあった。
しかし、アランの周囲の人間は、いずれも彼が自殺するはずがないと証言する。
アランは何者かに殺されたのか?
『カササギ殺人事件』の結末部分はどこにあるのか?

二重構造のミステリーで、どちらも謎解きが行われ、見事などんでん返しが決まる。
傑作の名に相応しい出来で、ミステリーの醍醐味が堪能できた。
作者のアンソニー・ホロヴィッツは、1955年、ロンドン・パディントン生まれ。
ヨーク大学を卒業し、ヤングアダルト向けの作家となる。
その後、シャーロック・ホームズ・シリーズの『絹の家』『モリアーティ』、ジェームズ・ボンド・シリーズの『007逆襲のトリガー』を執筆。
テレビドラマの『名探偵ポワロ』『バーナビー警部』『刑事フォイル』にも脚本家として参加。
アガサ・クリスティについて詳しく、小説内小説の『カササギ殺人事件』は、まさにポワロそのもの。
クリスティ・ファンはもちろん、エラリー・クイーンなどオールド・ミステリーがお好きな方はぜひとも読むべき。
お薦めです。

成井硝子店・第一回公演振替公演『ゲキジョ!』、昨日無事に千秋楽の幕を下ろすことができました。
ご来場くださった皆様に厚く御礼申し上げます。
ありがとうございました。
初めてのプロデューサー業にいろいろ戸惑いましたが、おもしろい芝居が作れて、お客さんもたくさん見に来てくださって、ホッとしています。
なお、明日、3月25日(木)1000より、3月31日(水)2359まで、アーカイブ配信が行われます。
有料2000円です。
ぜひぜひご視聴ください。
よろしくお願いします!

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