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首里の馬 [本]

8月22日(日)
高山羽根子『首里の馬』(新潮社)読了。

首里の馬

首里の馬

  • 作者: 羽根子, 高山
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2020/07/27
  • メディア: ペーパーバック


沖縄。
未名子は中学生の時から、沖縄史を記録保存する郷土資料館の手伝いをしている。
館長の順(より)さんは民俗学の研究者で、若い頃から全国を回っていたが、歳を取り、人生の最終の場所として沖縄を選んだ。
首里の港川と呼ばれる、かつての外国人住宅にあるコンクリートの建物を買い、そこを自分が集めたものを保存する資料館にした。
未名子の本職は、「孤独な業務従事者への定期的な通信による精神的ケアと知性の共有」を目的としオンライン通話。
1対1で、クイズを出題している。
ある日、独り暮らしの自宅の庭に宮古馬が迷い込む。
宮古馬(ナークー)は宮古島で飼育されてきた馬で、沖縄県の天然記念物だった。
未名子はその馬に「ヒコーキ」という名前を付けた……。

第163回芥川賞受賞作。
テーマは孤独。
沖縄の歴史の継承と、オンライン通話による人と人との繋がりを描く。
小川洋子氏と川上弘美氏を足して二で割ったような、ちょっと不思議な世界。
芥川賞受賞作にしては非常に読みやすかった。

今日は「成井硝子店/2021夏のワークショップ」後期の2日目。
二人組朗読、ディペート、パワースピーチ、台本練習をやりました。
参加者の皆さんは、非常に積極的に取り組んでくれています。
彼らの演技が徐々に変わっていくのを見るのが本当にうれしい。
息子の憲二も、参加者の相談に乗るなど、いろいろアシストしてくれています。
残り2日、頑張ります!

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