奇蹟は一度しか起こらない：成井豊の公式ブログ：SSブログ

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奇蹟は一度しか起こらない　[映画] [編集]

３月１２日（日）
イヴ・アングレ監督『奇蹟は一度しか起こらない』（１９５１年）AmazonPrimeで鑑賞。

出版社/メーカー: ジュネス企画
発売日: 2012/12/25
メディア: DVD

１９３９年７月、パリ。
医学生のジェローム（ジャン・マレー）は、同級生でイタリアから来たクラウディア（アリダ・ヴァリ）に愛を告白。
２人はフローレンスへ行き、郊外のホテルで夢のような時間を過ごす。
しかし、９月に戦争が起こり、ジェロームはフランスへ戻って、従軍する。
捕虜となったジェロームは、収容所から脱走し、パリに戻る。
が、その頃には、クラウディアとの文通も途絶え、彼女のことを諦めざるを得なくなっていた‥‥。

原題は『Les Miracles n'ont lieu qu'une fois』。
フランス・イタリア合作映画。
モノクロ、９８分。
戦争に引き裂かれた恋人同士が１０年後に再会するが、もうかつての情熱は蘇らない。
何とも悲しい物語だが、非常に丁寧に作られていて、見応えがあった。
アリダ・ヴァリも清楚で美しかった。
アリダ・ヴァリは１９２１年、現クロアチア領、当時はイタリア王国領だったイストリア半島のポーラ生まれのイタリア女優。
アルフレッド・ヒッチコック監督『パラダイン夫人の恋』、キャロル・リード監督『第三の男』、ミケランジェロ・アントニオーニ監督『さすらい』、ルキノ・ヴィスコンティ監督『夏の嵐』など、数々の名作に出演。
強い訛りがあったため、ハリウッド映画では成功しなかったが、本国イタリアでは１００本以上の映画に出演し、舞台でも活躍。
２００６年、８４歳で亡くなった。