拾った女：成井豊の公式ブログ：SSブログ

	ブログをはじめるログイン

拾った女　[映画] [編集]

３月２６日（日）
サミュエル・フラー監督『拾った女』（１９５２年）AmazonPrimeで鑑賞。

出版社/メーカー: ジュネス企画
発売日: 2004/06/25
メディア: DVD Audio

ニューヨーク。
スリのスキップ・マッコイ（リチャード・ウィドマーク）は地下鉄でキャンディ（ジーン・ピータース）のバッグから財布をスった。
それに気づいたキャンディは、雇い主の特許弁護士ジョーイ（リチャード・カイリー）に知らせたが、彼の正体は赤色スパイ。
ジョーイはキャンディに機密フィルムを運ばせようとして、スキップに横取りされたのだった。
実はGメンのタイガー警部（マーヴィン・ヴァイ）は以前からジョーイをマークしていて、この日もキャンディを尾行していた。
タイガーはこの機に赤色スパイ団の全貌を掴もうと、捜査に乗り出す。
ジョーイの手下で、女スリのモウ（セルマ・リッター）から、犯人がスキップであることを聞き出し、キャンディを囮にして、フィルムを奪おうとする‥‥。

原題は『Pickpocket』。
モノクロ、８０分。
スリが主役というピカレスクロマン。
しかし、演じるリチャード・ウィドマークが全く感情を出さないので、主役には見えない。
感情移入も出来ないから、ヒロイン役のジーン・ピータースがなぜ彼を好きになるのかもわからない。
さほどハンサムに見えないし、犯罪者だし。
何とも変わった映画だが、サミュエル・フラーは伝説的な名監督。
僕には理解できない意図があったのかしれない。