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クリーピー [映画]

5月26日(金)
黒沢清監督『クリーピー』(2016年)WOWOWで鑑賞。

クリーピー 偽りの隣人[DVD]

クリーピー 偽りの隣人[DVD]

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • メディア: DVD


刑事の高倉(西島秀俊)は、連続殺人犯に刺されて重傷を負い、警察を退職。
大学で犯罪心理学を教え始める。
同時に、妻の康子(竹内結子)と一戸建ての家に引っ越す。
隣家の西野(香川照之)に挨拶に行くが、態度がおかしく、二人とも戸惑う。
高倉は、かつて同僚だった刑事・野上(東出昌大)から、6年前に発生した一家失踪事件の分析を依頼される。
二人は失踪した家族の家に向かう……。

前川裕氏のホラー小説の映画化。
前半はホラー映画としての完成度が高く、不気味な景色と、不気味な香川照之氏の演技にドキドキした。
が、後半早々、香川氏に視点が移り、その正体が明らかになると、一気にトーンダウン。
恐怖よりも、作り物臭さと現実離れを感じた。
『ソロモンの偽証』主演の藤野涼子も活かされていない。
残念。

『素敵なセリフのしゃべり方』第19回
2メートル先にいる相手に話しかける声と、5メートル先にいる相手に話しかける声では、音量が変わります。
遠くにいる人に話しかける時は、当然、音量を大きくしなければならない。
射撃で言うところの「射程」を考慮すべきです。
と同時に、「照準」も考慮して、フォーカスをより絞る必要がある。
ところで、5メートル先にいる相手に話しかける声は、5メートル先にいる相手に聞こえる声と同じではありません。
相手が話しかけれたと思う声、お客さんが話しかけたと思う声は、相手に聞こえる声より大きくなければならない。
ここで、相手の顔にセリフを刺す、という意識が重要になります。
5メートル先に、5人の人が並んでいて、その中の1人に話しかける時を想像してください。
音量を一段大きくし、フォーカスもより絞るはずです。
普段は無造作に行っている、話しかけるという行為。
俳優はこれをより厳密に考え、精密に実行しなければなりません。
まあ、習慣づけできれば、また無造作にやれるようになりますが。

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