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コンテクスト・オブ・ザ・デッド [本]

9月19日(火)
羽田圭介『コンテクスト・オブ・ザ・デッド』(講談社)読了。



編集者の須賀は、渋谷のスクランブル交差点でゾンビを目撃する。
世界各地に変質暴動者(ゾンビ)が現れ、その数を徐々に増やしていった。
デビュー10年目の売れない作家・K、久しぶりに新作を出した作家・桃咲カヲル、長崎から北海道へ家族とともに逃げる作家志望の南雲晶、区の福祉事務所で働くケースワーカーの新垣、クラスで孤立する女子高生・青崎希。
6人の主人公たちのサバイバル。

羽田圭介氏の本はこれが9冊目。
ゾンビ映画の歴史を踏まえて書かれた、本格ゾンビ小説。
ゾンビの発生に、科学的根拠は何もない。
かわりに、ゾンビ映画を根拠としているところが、メタフィクショナルでおもしろい。
世界各地に現れたゾンビは、すべて既存のゾンビ映画に則って行動するのだ。
しかも、その理由は後半で明らかになる。
そして、タイトルの「コンテクスト」の意味が明らかになる。
とてもよくできた小説で、おもしろかったが、417ページを読むのに3日もかかった。
主人公が多すぎて、何度も「誰だっけ?」と思ったのだ。

キャラメルボックス2017グリーティングシアター『光の帝国』の稽古13日目。
3・4・5・6場の動きつけをしました。
それでもまだ時間が余っていたので、1~6場のランスルーをしました。
上演時間は51分。
稽古が予定より早く進むので、ちょっと驚いています。
若い役者が多い座組なのに、こんなに順調でいいのかしら。
いやいや、いいに決まってる!
若い役者には繰り返しが必要なので、ガンガン復習して、質の向上を図りたいと思います。
高2の息子が東京バートブレーカーズ『サブマリン』の初日を見てきました。
とてもおもしろかったそうです。
『サブマリン』は吉祥寺STAR PINE’S CAFEにて、9月25日まで。
キャラメルボックスの岡田達也と多田直人、そして新感線の粟根まことさんが出演しています。

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