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等伯(下) [本]

9月15日(土)
安部龍太郎『等伯(下)』(日本経済新聞出版社)読了。

等伯 下 (文春文庫)

等伯 下 (文春文庫)

  • 作者: 安部 龍太郎
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2015/09/02
  • メディア: 文庫


1585年9月、京都。
長谷川信春(後の等伯)は了頓図子で絵入りの扇子を製造販売する絵屋「能登屋」を開業する。
店はすぐに繁盛。
並行して、絵師としても徐々に頭角を現していく。
息子の久蔵も成長し、絵師としての腕を上げてきた。
が、狩野派の総帥・永徳は、信春を目の敵にして、何度も妨害してきた。
その上、久蔵が永徳の絵に心酔し、永徳の弟子になってしまう……。

これはやはり傑作だった。
等伯は長谷川派のリーダーとして、一絵師として、父親として、男として、もがき苦しむ。
そんな彼の前に最後に立ちはだかったのが、豊臣秀吉だった。
クライマックスの対決は圧倒的。
小説は等伯の死の直前で終わる。
最後まで偉大な人物になりきれなかったのが、かえって現実味があって、おもしろかった。
強くお薦めします。

今日は13時により、西葛西の東京放送芸術&映画俳優専門学校のスペシャル公演『ブリザード・ミュージック』の稽古。
3・4・5場の動き付けをしました。
動き付けは今日が二度目なのに、最初はなかなか覚えてくれず、苦労しました。
が、徐々に慣れてきて、スピードもアップ。
何とか予定の5場まで付けることができました。
時間が40分余っていたので、3~5場を通して、終わりました。
明日はこの続き。
何とか8場までつけてしまいたいと思っています。
頑張るぞ!

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