SSブログ

ロマンス小説の七日間 [本]

2月28日(金)
三浦しをん『ロマンス小説の七日間』(角川文庫)

ロマンス小説の七日間 (角川文庫)

ロマンス小説の七日間 (角川文庫)

  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2003/11/22
  • メディア: 文庫


あかりは28歳の翻訳家で、海外ロマンス小説を主に訳している。
ボーイフレンドの神名とはもう5年の付き合いで、半同棲状態。
今訳しているのは中世のイギリスを舞台にしたもので、ヒロインのアリエノールは田舎の女領主。
兄を亡くして領主の座を継いだが、独身だったため、国王から結婚の命令が来た。
相手は騎士のウォリック。
アリエノールは気が進まなかったが、城にやってきたのは強くてハンサムな男だった……。

2000年にデビューした三浦しをん氏が、2002年に書いた小説。
恋愛小説を、というオーダーに応えて書いたのが、ロマンス小説を翻訳中の女性の恋愛。
ドラマティックな中世イギリスの恋愛と、ダラダラした現代の東京の若者の恋愛が同時並行で描かれる。
しかも、ヒロインは現実のイライラから、翻訳中の小説のストーリーを捻じ曲げていく。
僕も昔似たようなことを『スケッチブック・ボイジャー』という作品でやった。
ゆえに親近感が生じたのか、なかなか楽しめた。

いよいよ本日午前零時から、成井硝子店・第一回公演『ゲキジョ!』の前売り開始です。
すぐに売り切れることはないと思いますが、ご来場をご希望の方はなるべく早めにご予約ください。
お待ちしています!


nice!(3) 

nice! 3