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名探偵は嘘をつかない [本]

3月21日(木)
阿津川辰海『名探偵は噓をつかない』(光文社)読了。



名探偵が公務員となっている日本。
探偵機関は警察庁の下部組織で、知能犯罪を対象に捜査を行う。
探偵機関の特務探偵士・阿久津透は、元助手の火村つかさ、警視庁刑事の黒崎謙吾の告発により、弾劾裁判にかけられることになる。
阿久津は真犯人の証拠を掴むため、つかさの兄で警視庁刑事の火村明を見殺しにした。
また、他3件でも証拠の捏造などを行った。
つかさと黒崎は証人を集め、山地にあるセミナーハウスに向かう。
そこで日本初の探偵弾劾裁判が始まる‥‥。

阿津川辰海氏の本はこれが4冊目。
阿津川氏のデビュー作。
光文社の新人発掘プロジェクト「カッパ・ツー」の2017年・第一期の作品。
魂が存在し、生まれ変わりが起こる世界を舞台にしたミステリ。
設定だけでなく、ストーリーもトリックもアクロバティックで、僕はとても楽しめた。
阿津川氏の作品は、
2016年『名探偵は嘘をつかない』
2020年『紅蓮館の殺人』
2021年『透明人間は密室に潜む』
2022年『蒼海館の殺人』
と読んできたが、いずれもおもしろい。
今年で30歳というのが何とも恐ろしい。
お薦めです。

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