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素晴らしい一日 [映画]

9月26日(土)
イ・ユンギ監督『素晴らしい一日』(2008年)GYAOで鑑賞。

素晴らしい一日 [DVD]

素晴らしい一日 [DVD]

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • 発売日: 2012/07/03
  • メディア: DVD


失業し、貯金が底をついたヒス(チョン・ドヨン)は、以前付き合っていたビョンウン(ハ・ジョンウ)に会うため、競馬場へ行く。
彼に貸していた350万ウォンを返してもらうために。
ビョンウンは手持ちの金がないと言い、一緒に金の工面に行こうと提案する。
まず最初に向かったのは、オフィスビルの屋上。
そこで女社長がゴルフの練習をしていた。
ビョンウンは女社長にヒスを紹介した……。

2007年に『シークレット・サンシャイン』で第60回カンヌ国際映画祭女優賞を受賞したチョン・ドヨンが主演。
相手役は、『トンネル』『暗殺』『神と共に』のハ・ジョンウ。
最初はいい加減に見えたビョンウンが、どんどんいいヤツに見えてくるのがおもろしろかった。
ハ・ジョンウはやっぱりいい!
地味な映画だけど、気に入りました。
お薦めです。

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キャラメルボックス俳優教室2020年度実践科中間公演『広くてすてきな宇宙じゃないか』集中稽古6日目。
13時より通し稽古の6回目。
Yチームの3回目。
上演時間は59分30秒。
緩急が明確について、適度な上演時間になりました。
でも、全体的な出来は4回目よりちょっと上、といった感じ。
もっとよくなることを期待していたので、僕には不満でした。
明日はお休み、明後日は小屋入りして仕込み、明々後日は場当たり。
場当たりではさらに良くなることを期待します。
頑張れ、実践科1期生!

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さよなら、韓流 [本]

9月26日(土)
北原みのり『さよなら、韓流』(河出書房新社)読了。

さよなら、韓流

さよなら、韓流

  • 作者: 北原 みのり
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2013/02/21
  • メディア: 単行本


1970年生まれのコラムニストで、女性のためのセックストーイショップ「ラブピースクラブ」代表の北原みのりが、日本における韓流ブームの経緯を解説する。

北原氏は、「韓流はエロである」と断言する。
東方神起との出会いは衝撃的だったらしい。
身長180センチ超えの5人(当時)の男たちの逞しい肉体、それなのにベビーフェイス、激しいダンス、切ない愛の歌、セックスしか連想させない腰振り……。
ゴージャスでセクシーな男の肉体。
西洋の男にしかないと思い、アジアでは無理と諦めいたものが、東方神起にはあった。
しかも、西洋の男みたいに毛むくじゃらじゃなくて、お肌がツルツル。
『冬のソナタ』にハマった中高年女性たちも、その目的はペ・ヨンジュンのセクシーな肉体だったのだ。
韓流ブームは、2000年の映画『シュリ』の公開あたりから始まり、2003年に『冬ソナ』が大爆発。
2005年に『宮廷女官チャングムの誓い』でさらに加速。
2008年に東方神起がオリコンチャートで一位を獲得。
2011年、麻生太郎が「韓流ブームは今や日本にすっかり定着した」と発言。
ところが同年、「フジテレビの番組編成が韓流に偏っている」と抗議するデモが行なわれ、韓流へのバッシングが始まる。
この本は2013年2月の出版なので、バッシングに苦しむ北原氏の嘆きで終わっている。
僕が韓国映画を見始めたのは去年からなので、何もかも知らないことであり、とてもタメになった。
僕は、少女時代などの韓国アイドルは、セクシー過ぎて苦手だった。
が、韓流ブームはこのセクシーさこそが肝だったのだと気付き、得心が行った。

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傑作はまだ [本]

9月25日(金)
瀬尾まいこ『傑作はまだ』(エムオン・エンタテインメント)読了。

傑作はまだ

傑作はまだ

  • 作者: 瀬尾まいこ
  • 出版社/メーカー: エムオン・エンタテインメント
  • 発売日: 2019/03/08
  • メディア: 単行本


加賀野は50歳、未婚、独り暮らし。
純文学のベテラン作家だが、ひきこもり気味で、他人とほとんど接触せずに生きている。
ある日、息子の永原智がやってくる。
25年前に一夜を伴にした女性が産んだ子で、加賀野は毎月10万円の養育費を送るかわりに、智の写真を受け取っていた。
25歳になった智は、加賀野の家の近所のコンピニで働くことになったので、しばらく泊めてくれと言う。
加賀野は断りたかったが、智は気にせず、暮らし始めた……。

瀬尾まいこ氏の本はこれが16冊目
近年急激に腕を上げ、『君が夏を走らせる』『そして、バトンは渡された』と2作続けて傑作を書いた瀬尾氏の最新作。
最初のうちはそれほどでもないかなと思ったが、やはり後半は盛り上がり、いい作品になっていた。
笑いと感動に溢れた、父と息子の物語。
お薦めです。

キャラメルボックス俳優教室2020年度実践科中間公演『広くてすてきな宇宙じゃないか』集中稽古5日目。
第五回通し稽古。
Xチームの3回目。
上演時間は57分45秒。
まだちょっと速いけど、昨日の2回目より格段に質が上がりました。
これならもう誰に見せても恥ずかしくない。
皆様のご来場を心よりお待ちしています。
本番は来週水曜からです!

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東京いい道、しぶい道 [本]

9月25日(金)
泉麻人『東京いい道、しぶい道』(中公新書ラクレ)読了。
カラー版 - 東京いい道、しぶい道 (中公新書ラクレ)

カラー版 - 東京いい道、しぶい道 (中公新書ラクレ)

  • 作者: 泉 麻人
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2017/04/06
  • メディア: 新書


コラムニストの泉麻人が、東京都内の散歩道39を紹介する。

泉麻人氏は1956年生まれで、東京都新宿区中落合で育つ。
慶應義塾大学2年の時、広告学研究会部長として『全日本パロディ放送広告賞』を受賞し、日本テレビの「11PM」に出演。
卒業後、東京ニュース通信社へ入社し、「週刊TVガイド」編集部に配属。
勤務のかたわら、ポパイなどでコラムの執筆を開始。
28歳の時、退社して、フリーのコラムニストとなる。
1984年から94年まで、週刊文春に『ナウのしくみ』を連載。
TBSの『テレビ探偵団』に本名でレギュラー出演し、「私だけが知っている」コーナーを担当。
初期は、若者の間で流行している風俗を伝える作品が多かったが、次第に自身の幼少期や昭和の交通機関など、近過去のレトロを描くようになった。
僕は『テレビ探偵団』でこの人を知った。
キャラメルボックスは1987年から新宿区中落合に最初の稽古場を持ったが、しばしば道でこの人を見かけた。
稽古場のすぐ近くのマンションにお住まいだった。
そのため、僕は勝手に親近感を感じており、たまにこの人の本を読む。
近過去のレトロの第一人者で、その知識の豊富さにはいつも舌を巻く。
この本も、よくもまあこれだけの道を知っているものだと感心した。
実際に何度も歩いているからこそ書ける本で、該博な知識の裏にはやはり勤勉な取材があったのだ。
自民党の石破茂氏は、高校2年の時の同級生らしい。
意外な繋がりにビックリ。

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いけない [本]

9月24日(木)
道尾秀介『いけない』(文藝春秋)読了。

いけない

いけない

  • 作者: 秀介, 道尾
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2019/07/10
  • メディア: 単行本


海岸に沿って、白沢(はくたく)市と蝦蟇倉(がまくら)市を結ぶ、白蝦蟇シーライン。
その道を南下する時、左手に現れる弓投げの崖を決して見てはいけない、と言われている。
安見邦夫は28歳、保育士、妻・息子と3人暮らし。
車で弓投げの崖を通りすぎた後、トンネルの手前で、停車中の車を見つける。
かわして通りすぎようとしたら、いきなりその車が発進し、前を塞いだ。
邦夫の車はトンネルの壁に衝突し、大破。
車内でハンドルに伏せていると、前を塞いだ車に乗っていた男がやってきて、邦夫の顔を何度もハンドルに打ちつけた……。

道尾秀介氏の本はこれが27冊目。
ミステリ短編4つを収録した短編集で、上記は一つ目の『弓投げの崖を見てはいけない』。
他の3つのタイトルも、「~てはいけない」という禁止文になっている。
そして、それぞれの最後のページには、1枚の写真。
その写真で、それまでのすべてが引っくり返るという仕掛けで、実にアクロバティックな試みである。
が、僕は鈍いのか、どの写真を見ても、アッと驚くとはならなかった。
ネットを検索し、いろいろな人のレビューを読んで、ようやく納得できた。
というわけで、残念ながら、楽しめなかった。

今日は0915から小伝馬町のスタジオで、「成井豊と梅棒のマリアージュ」の情宣写真の撮影。
こういうものに僕が写ることは滅多にないので、ちょっと緊張しました。
おそらく1カ月後くらいに公開されると思います。
お楽しみに!
1300からキャラメルボックス俳優教室実践科中間公演『広くてすてきな宇宙じゃないか』の集中稽古4日目。
最初に挨拶をして、すぐに第四回通し稽古を開始。
Xチームの2回目。
上演時間は58分30秒。
出来は残念ながら、昨日の方が良かった。
その後はダンス二つ、1場、2場の復習をしました。
1700に稽古を終え、1800より新宿の都庁近くの病院でPCR検査。
中間公演関係者全員が受ける検査で、8月末にも受けたので、これが2回目。
僕は『かがみの孤城』でも2回受けたので、通算で4回目。
これまでの3回は唾液を取る検査だったのですが、今日は綿棒を鼻に突っ込む方式。
突然の痛みにビックリしました。
まさかあんなに痛いとは。
全員が陰性であることを祈るばかりです。

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幻の光 [映画]

9月24日(木)
是枝裕和監督『幻の光』(1995年)WOWOWで鑑賞。

幻の光 [Blu-ray]

幻の光 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: バンダイナムコアーツ
  • 発売日: 2018/05/25
  • メディア: Blu-ray


大阪。
ゆみ子(江角マキコ)は幼馴染の郁夫(浅野忠信)と結婚し、子供もできて、幸せに暮らしていた。
が、ある日突然、郁夫が自殺してしまう。
世話してくれる人があって、ゆみ子は能登に住む民雄(内藤剛志)と再婚。
穏やかな日々を取り戻すが、心の中には郁夫が自殺したわだかまりが根強く残っていた……。

宮本輝の小説『幻の光』(月刊誌『新潮』1978年8月号に掲載)を映画化。
是枝裕和監督の劇場映画デビュー作。
ヴェネツィア国際映画祭で金オゼッラ賞を受賞。
ひたすら静かな映画で、人と景色を淡々と撮っていく。
小津安二郎監督の影響を強く感じた。
他に、木内みどり、柄本明、大杉漣、寺田農らが出演。
芸術性は高いのだろうが、ストーリー第一主義の僕は全く楽しめなかった。
残念。

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ふたりみち [本]

9月23日(水)
山本幸久『ふたりみち』(角川書店)読了。

ふたりみち (角川書店単行本)

ふたりみち (角川書店単行本)

  • 作者: 山本 幸久
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2018/03/29
  • メディア: Kindle版


野原ゆかりは67歳、函館でスナックを経営しているが、20年前までは「ミラクル・ローズ」という芸名のムード歌謡歌手だった。
200万の金が必要になり、20年ぶりに全国5カ所で復活コンサートを行うため、旅に出る。
が、函館から乗ったフェリーでスリに遭遇。
それを助けてくれたのは、12歳の少女・森川縁(ゆかり)だった。
フェリーを降りたゆかりは、1カ所目の青森県内の村に向かう。
ところが、目的地ではあの縁が一人で待っていた……。

再読。
実はこの本が文庫化されるにあたり、巻末の解説の執筆を依頼されたです。
もー、うれしいったらありゃしない!
僕は山本幸久氏の本はほとんどすべて読んでいる。
全部で30冊。
はっきり言って、大ファン。
しかも、30冊の中で一番好きなのが、この『ふたりみち』。
よくぞ僕に依頼してくれました、と感謝したいくらいです。
既に執筆は終えました。
まもなく刊行される予定ですので、ぜひ買って読んでください。
爆笑と号泣をお約束します。
というわけで、お薦めです。

キャラメルボックス俳優教室実践科中間公演『広くてすてきな宇宙じゃないか』集中稽古3日目。
7~10場の復習をした後、第三回通し稽古。
Yチームの2回目。
上演時間は58分00秒。
第一回より格段に進歩していて、ホッとしました。
でも、まだちょっと速い。
やはり、この芝居の目標タイムは60分だと思いました。
稽古は残り3日。
頑張るぞ!

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ぼくだけのこと [本]

9月23日(水)
森絵都『ぼくだけのこと』(偕成社)読了。

ぼくだけのこと

ぼくだけのこと

  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 2013/04/16
  • メディア: 単行本


森絵都『ボタン』(偕成社)読了。

ボタン

ボタン

  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 2013/04/16
  • メディア: 単行本


小説家・森絵都氏が文章を書いた絵本2冊。
絵はどちらもスギヤマカナヨ。
どちらも初版第一刷が2013年9月で、つまり同時に発売されたらしい。
ストーリーはないが、アイディアが良いため、楽しめた。
森氏は絵本というものの特性がよくわかっていて、絵本でしか生み出さないおもしろさを追求している。
さすがである。

上記の2冊は図書館で借りてきたのだが、妻に『ぼくだけのこと』は家の本棚にあるよと言われた。
妻が知らない間に買っていたらしい。
僕よりずっと先にこの本のおもしろさに気付いていたとは。
さすがである。

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スターは楽し [本]

9月22日(火)
芝山幹郎『スターは楽し』(文春新書)読了。

スターは楽し 映画で会いたい80人 (文春新書)

スターは楽し 映画で会いたい80人 (文春新書)

  • 作者: 幹郎, 芝山
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2019/10/18
  • メディア: 新書


評論家・翻訳家の芝山幹郎が、世界と日本の映画俳優80人を紹介し、代表作3本を解説する。
月刊「文藝春秋」の連載エッセイ『スターは楽し』のうち、2006年6月から2018年8月に書かれたものの中から80本をセレクトして加筆修正したもの。

新書で345ページとは珍しい厚さ。
80人も選ぶからだ。
「名人」「怪人」「麗人」など8つの章ごとに10人ずつ紹介されている。
「麗人」の10人は、グレタ・ガルボ、イングリッド・バーグマン、原節子、エヴァ・ガードナー、マリリン・モンロー、オードリー・ヘップバーン、グレース・ケリー、モニカ・ヴィッティ、藤純子、ケイト・ブランシェット。
普通なら、モニカ・ヴィッティとケイト・ブランシェットを抜いて、エリザベス・テイラーとソフィア・ローレン、またはモニカ・ベルッチあたりを入れるのではないか?
芝山氏の該博な知識と、個人的な趣味が混ざっていて、非常におもしろかった。
お薦めです。

ナッポス・プロデュース『かがみの孤城』刈谷公演に行ってきました。
東京発0843ののぞみで名古屋へ行き、東海道線で東の刈谷へ逆戻り。
1200から場当たり。
1500から本番。
大千秋楽は恙なく終了。
カーテンコールは4回続きました。
原作者の辻村深月さんも駆けつけて、観劇してくださいました。
終演後は、楽屋で辻村さんをキャスト全員が囲んで、最後のミーティング。
温かい言葉をいただき、解散となりました。
僕は名古屋発1823ののぞみで東京へ。
58歳の日帰り出張でヘトヘトですが、無事に『かがみの孤城』を終えることができて、非常に満足しています。
ご来場くださった皆様に厚く御礼申し上げます。
ありがとうございました。

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空母いぶき [映画]

9月22日(火)
若松節朗監督『空母いぶき』(2019年)WOWOWで鑑賞。


空母いぶき [DVD]

空母いぶき [DVD]

  • 出版社/メーカー: バンダイナムコアーツ
  • 発売日: 2019/12/05
  • メディア: DVD


20XX年。
国籍不明の漁船20隻が海上保安庁の巡視船を攻撃し、波留間群島の一部を占領した。
日本政府は、航空機搭載護衛艦いぶきをメインにした艦隊を派遣。
いぶきの館長は、航空自衛隊出身の秋津竜太二佐(西島秀俊)。
副艦長兼航海長は、海上自衛隊出身の副長・新波歳也二佐(佐々木蔵之介)。
波照間諸島へ向かう途中、いぶきは戦闘機や潜水艦の攻撃を受ける。
が、首相の垂水慶一郎(佐藤浩市)はなかなか反撃開始の命令を下さない……。
ついには自衛隊側に戦死者が出てしまう……。

かわぐちかいじの同名コミックの映画化。
原作では、敵国は中国と明記されていたが、映画ではフィリピン北東の「東亜連邦」なる架空の国に変更されていた。
尖閣諸島近辺に中国艦船がたびたび出没する現在、この物語はけっして突飛なものではない。
その時、日本はどのように対応するだろうか、というIFが描かれているため、非常に興味深かった。
専守防衛を第一として、敵にも味方にも戦死者を出さないことを目指す自衛隊の戦いぶりが、一つ一つの攻撃と防御をスリリングなものにした。
山田幸伸さん、和田正人くん、深川麻衣さんが出演していたのが嬉しかった。
他に、本田翼、小倉久寛、高嶋政宏、玉木宏、戸次重幸、片桐仁、山内圭哉、中井貴一、吉田栄作、中村育二、益岡徹、藤竜也らが出演。

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