砂漠の船 [本]
10月30日(金)
篠田節子『砂漠の船』(双葉社)読了。
幹郎は40代の会社員で、同じく会社員の妻・由美子、中学生の娘・茜と東京西部のニュータウンで暮らしている。
地方出身で、子供の頃、両親が出稼ぎに出て、寂しい思いをしたため、家族を大事にするのが信条。
若い頃、転勤を断ったため、出世コースから外された。
由美子にも海外勤務を断らせた。
ある日、団地の近所の公園でホームレスの老人の死体が発見される。
子供にいたぶられ、噴水で溺れ死にしたらしい。
その子供の中に茜がいたと聞き、本人に問いただしたが、素直に答えようとしない……。
篠田節子氏の本はこれが34冊目。
普通のサラリーマンの話だが、次から次へと事件が起きて、家族は崩壊していく。
単行本で396ページだが、読み応え十分。
これだから、篠田氏の作品はやめられない。
娘の茜はいわゆる「やおい」で、そんな娘を持ってしまった父親の苦悩が描かれるのが何ともおもしろい。
お薦めです。
『成井豊と梅棒のマリアージュ』のチラシが完成しました。
ぜひぜひご来場ください。
篠田節子『砂漠の船』(双葉社)読了。
幹郎は40代の会社員で、同じく会社員の妻・由美子、中学生の娘・茜と東京西部のニュータウンで暮らしている。
地方出身で、子供の頃、両親が出稼ぎに出て、寂しい思いをしたため、家族を大事にするのが信条。
若い頃、転勤を断ったため、出世コースから外された。
由美子にも海外勤務を断らせた。
ある日、団地の近所の公園でホームレスの老人の死体が発見される。
子供にいたぶられ、噴水で溺れ死にしたらしい。
その子供の中に茜がいたと聞き、本人に問いただしたが、素直に答えようとしない……。
篠田節子氏の本はこれが34冊目。
普通のサラリーマンの話だが、次から次へと事件が起きて、家族は崩壊していく。
単行本で396ページだが、読み応え十分。
これだから、篠田氏の作品はやめられない。
娘の茜はいわゆる「やおい」で、そんな娘を持ってしまった父親の苦悩が描かれるのが何ともおもしろい。
お薦めです。
『成井豊と梅棒のマリアージュ』のチラシが完成しました。
ぜひぜひご来場ください。