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ローグ・ワン [映画]

6月14日(水)
ギャレス・エドワーズ監督『ローグ・ワン』(2016年)GEOのレンタルDVDで鑑賞。



ゲイリン・アーソ(マッツ・ミケンセル)は帝国軍の科学者だったが、妻子を連れて脱走し、辺境の星で暮らしていた。
が、追手に見つかり、妻を殺され、連行される。
娘のジン・アーソは(フェリシティ・ジョーンズ)は反乱軍のソー・ゲレーラ(フォレスト・ウィテカー)に育てられ、戦士となる。
ゲイリンは帝国軍の下で、新兵器「デス・スター」を開発。
しかし、その中にわざと致命的な欠点を作り、その秘密を託した使者を反乱軍に送り出した……。

『スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフで、エピソード4の前日譚。
話の流れはエピソード4にとてもよく似ている。
そして、最後に、C3PO、R2D2、ダース・ベイダー、若きレイヤ姫まで出てくる。
『スター・ウォーズ』ファンにはたまらない映画。
出来もなかなかで、「作らなきゃよかった」映画にはならずに済んだ。
二人の東洋人、盲目の僧侶チアルート・イムウェ(ドニー・イェン)と、巨大ブラスターを駆使するベイズ・マルバス(チアン・ウェン)がひたすらカッコイイ。
お薦めです。

10時から、キャラメルボックス俳優教室の授業。
17時から、キャラメルボックス2017サマープレミア『スロウハイツの神様』の稽古12日目。
今日から動きつけで、1~3場の予定だったのですが、進みが早くて、4場までやってしまいました。
これは非常に珍しい。
役者たちが自分で考えて、動いてくれたおかげです。
元木諒、大分よくなりました。
『恋のからさわぎ』の後、『嵐を呼ぶ男』を薦めたのですが、こっちの方が参考になったみたい。
今回の元木はヒース・レジャーじゃなくて、石原裕次郎です。

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ルノワールは無邪気に微笑む [本]

6月13日(火)
千住博『ルノワールは無邪気に微笑む』(朝日新書)読了。

ルノワールは無邪気に微笑む―芸術的発想のすすめ (朝日新書)

ルノワールは無邪気に微笑む―芸術的発想のすすめ (朝日新書)

  • 作者: 千住 博
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社
  • 発売日: 2006/10
  • メディア: 新書


ニューヨーク在住の日本画家・千住博が、朝日新聞の読者の様々な質問に答えた本。

質問をしたのは、ほぼ、千住博氏のファンのようだ。
画業に関してだけでなく、プライベートについてまで質問していて、まるでファンブックみたいだった。
ファンでない僕は、正直言って、引いてしまった。

キャラメルボックス2017サマープレミア『スロウハイツの神様』の稽古11日目。
最初にラストの12場の立ち稽古をして、台本の2周目が終了。
そこで、前半と後半に分けて、粗通しをしました。
前半の1~6場は快調なテンポで進み、54分。
何カ所かピックアップして、修正を加え、今度は後半の7~12場。
こちらは台本を持っている役者が多く、テンポもスロー。
一カ所、場面転換で、役者の登退場が間に合わず、ストップ。
交通整理をして、再開。
66分で、やっぱり、ちと長めでした。
トータルで120分、後半が慣れてくれば、もっと短くなると思います。
ともかく、稽古11日目で粗通しができたのはお見事。
稽古の進行はきわめて順調でっせ!

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捜索者 [映画]

6月13日(火)
ジョン・フォード監督『捜索者』(1956年)BSで鑑賞。

捜索者 [DVD]

捜索者 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD


南北戦争終結から3年後、アメリカ、テキサス。
南軍の軍人イーサン・エドワーズ(ジョン・ウェイン)が、弟のアーロンの牧場へ帰ってくる。
アーロンは、妻マーサと3人の子供、チェロキー族との混血の若者マーティン・ボウレイ(ジェフリー・ハンター)と暮らしている。
翌日、イーサンとマーティンは、テキサス警備隊隊長サム・クレイトン大尉(ワード・ボンド)とともに、牛泥棒を追跡する。
しかし、それはコマンチ族の罠だった。
すぐに牧場に引き返すが、アーロン・妻・息子は殺され、娘2人は誘拐されていた。
犯人は、コマンチ族の酋長スカーと部下たち。
イーサンとマーティンは直ちにスカーたちの後を追う……。

主人公のイーサンは、コマンチ族の死体の両目を打ち抜くほど、残酷な男。
ジョン・ウェインにしては珍しく、ハードな役。
イーサンの追跡は5年にも及ぶ。
ついに発見したアーロンの娘デビー(ナタリー・ウッド)は、スカーの妻となり、一緒に帰らないと言う。
ただの勧善懲悪ではない、人間ドラマ。

『素敵なセリフのしゃべり方』第34回
一人で行うセリフの練習は、正しい言い方を探すのでなく、どんなふうにでも言える自由を獲得すべきです。
もちろん、台本を読んで、この役はこんなキャラクターかな、この場面ではこんな感情かな、このセリフはこんなふうにしゃべるかな、ということは考えるべきです。
が、正解は一つではない。
その直前の相手役のセリフを聞いて、何を感じるかによって、決まります。
稽古のたびに、本番のたびに、それは微妙に変化します。
それは非常に微小な変化かもしれませんが、構いません。
とにかく、このセリフはこうしゃべる、と決め付けるのだけは避けるべきです。
しかし、若い役者の中には、どんなにダメ出ししても、同じしゃべり方をする者がいます。
無意識のうちに言い回しを決定し、それが絶対に変わらない。
演出家としては非常に困った存在です。
だから、どんなふうにでも言える自由を獲得してほしいのです。

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ゴッホへの招待 [本]

6月12日(月)
小林晶子『ゴッホへの招待』(朝日新聞出版)読了。

ゴッホへの招待

ゴッホへの招待

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2016/10/07
  • メディア: 単行本


19世紀のオランダ人画家、フィンセント・ファン・ゴッホの代表作30を紹介する。

僕にはゴッホのよさがよくわからない。
作家性の強さ、絵のインパクトの強さは理解できるが、好きになれないし、いいと思えない。
それでも、『ひまわり』の連作は、なかなか凄いと思う。
『星月夜』や『夜のカフェテラス』や『アルルのはね橋』はまあまあ。
それ以外は特に惹かれない。
この本を読んでも、その印象は変わらなかった。
ゴッホ・ファンの皆さん、ごめんなさい。

今日は10時から、キャラメルボックス俳優教室の授業。
17時から、キャラメルボックス2017サマープレミア『スロウハイツの神様』の稽古10日目。
9・10・11場の立ち稽古をしました。
今日は客演中の大内厚雄が参加。
クライマックスの11場は、まだ段取が未確定で、バタバタしているにもかかわらず、ひたすら感動的でした。
稽古が進んだら、どうなっちゃうんだろう。
泣かずに演出する自信がありません。
こんなの、キャラメルボックスを32年やってきて、初めてかも。
『スロウハイツの神様』、ご期待ください。

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ギャング・オブ・ニューヨーク [映画]

6月12日(月)
マーチン・スコセッシ監督『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2002年)CSで鑑賞。

ギャング・オブ・ニューヨーク [DVD]

ギャング・オブ・ニューヨーク [DVD]

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • メディア: DVD


1864年、ニューヨーク。
ファイヴ・ポイント地区では、二つのグループが対立していた。
ヴァロン神父(リーアム・ニーソン)が率いる、アイルランド移民の集団「デッド・ラビッツ」。
肉屋のビル・ザ・ブッチャー(ダニエル・デイ・ルイス)が率いる、アメリカ生まれの集団「ネイティヴズ」。
両グループの衝突で、ヴァロン神父はビルに殺される。
15年後、アムステルダム(レオナルド・ディカプリオ)が少年院から出所してくる。
彼はヴァロン神父の息子で、身分を隠して、ビルに近づく。
街で出会った美しい女スリのジェニー(キャメロン・ディアス)は、ビルの愛人だった……。

ビルは公衆の面前で次々と人を殺すのだが、最後まで逮捕されない。
これが19世紀の話とは思えない。
150億円かけた映画らしいが、ファイヴ・ポイント地区は巨大なセットにしか見えない。

『素敵なセリフのしゃべり方』第33回
自然にしゃべろうとして、声が小さくなる俳優がいます。
「もっと声を大きくして」とダメ出ししても、なかなか大きくならない。
心の中で、「これ以上、大きくしたら、不自然になってしまう」と思っているようです。
が、小さな声で自然にしゃべるのは、誰にでもできます。
だって、普段やっているのだから。
演技訓練を全くしていない、若いタレントやモデルがテレビでそれなりの演技ができるのは、普段のまま演じているからです。
が、その感情表現は貧しく、役作りもなされていない。
訓練をしていないのだから、当然です。
もちろん、テレビドラマや映画の撮影現場で、腹式呼吸の張りのある声を出したら、監督に「うるさい」と言われるでしょう。
しかし、舞台演技を訓練した俳優なら、音量を抑えた上で、感情表現が豊かな、彫りの深い人物を演じることができる。
大は小を兼ねますが、小は大を兼ねません。
俳優はまず舞台演技の訓練をすること。
ハリウッドの俳優も、そのほとんどは舞台からキャリアをスタートさせています。

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戦場のコックたち [本]

6月11日(日)
深緑野分『戦場のコックたち』(東京創元社)読了。

戦場のコックたち

戦場のコックたち

  • 作者: 深緑 野分
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2015/08/29
  • メディア: 単行本


第二次世界大戦末期、イギリス。
ティムは19歳、アメリカ陸軍の五等特技兵で、コックをしている。
ティムが所属する第101空挺師団はノルマンディー上陸作戦に参加。
ティムも落下傘でフランス、ノルマディー地方のコタンタン半島の村に舞い降りた。
イースヴィル村の野戦病院に移動し、仲間と食事を作り始める。
仲間たちは最年少のティムを「キッド」と呼んだ……。

2016年版「このミステリーが読みたい!」第2位。
2015年度週刊文春ミステリーベスト第3位。
評判通りの傑作だったが、上下二段で349ページ、読むのに4日もかかってしまった。
ノルマンディー上陸作戦に参加したコックたちが遭遇する、数々の不思議な事件を描く。
深緑野分氏は1983年生まれで、僕の22歳下。
まだ若いのに、70年も前の出来事を、しっかりしたリアリティーで書いている。
謎解きもちゃんとサプライズがあって、お見事と言うしかない。
読み終わった後、心に残るのは、生死を共にした戦友たちの友情。
恐るべき傑作。
お薦めです。

今日は稽古休みで、自宅で執筆作業。
キャラメルボックス2017サマープレミア『スロウハイツの神様』の脚本の改訂をやりました。
書き直しがいっぱいあって、今はまだ途中。
一カ所、解決策が浮かばないところがあって、ずっと悩んでいます。
さてさて、仕事に戻りますか。
頑張るぞ!

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小さな巨人 [映画]

6月11日(日)
アーサー・ペン監督『小さな巨人』(1971年)CSで鑑賞。

小さな巨人 [DVD]

小さな巨人 [DVD]

  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • 発売日: 2010/10/07
  • メディア: DVD


1970年、ロサンゼルス。
在郷軍人病院の一室で、121 歳の老人ジャック・クラブ(ダスティン・ホフマン)が、歴史学者のインタビューに対して語り始める。
1859年、10歳のジャックは、シャイアン族に両親を殺され、姉のキャロライン(キャロル・アンドロスキー)と孤児になる。
二人はシャイアン族の「見える影」(ルーベン・モレノ)に救われ、連れられて、老酋長「オールド・ロッジ・スキンズ」(チーフ・ダン・ジョージ)に会う。
キャロラインは馬で脱走するのが、残されたジャックは「オールド・ロッジ・スキンズ」の息子となり、「リトル・ビッグマン」と名付けられる。
16歳になったジャックは、初めて騎兵隊との戦闘を参加。
敵兵に殺されそうになった瞬間、「ジョージ・ワシントン!」と叫び、服をめくって、白い肌を見せる。
ジャックは街に連れて行かれ、ペンドレーク牧師の養子になる。
牧師の妻(フェイ・ダナウェイ)は若くて、聖女のように美しかった……。

ダスティン・ホフマンの映画はほとんど見ているが、これは見逃していた。
白人と先住民の間をコウモリのようにウロチョロしながら、121歳まで生きた男の話。
ダスティン・ホフマンがこの役にぴったりで、いきいきと演じている。
139分はやや長く感じられたが。

『素敵なセリフのしゃべり方』第32回
ここで改めて書いておきたいのは、セリフをしっかり覚えろということ。
「大体覚えた」程度の覚えた方では絶対にダメ。
舞台は緊張する場所なので、頭の動きがどうしても鈍くなる。
そこで、ちょっとでも気が散ると、次のセリフは出てこなくなります。
僕はいつも若い俳優たちに、「セリフは200パーセント覚えろ」と言っています。
セリフを思い出すことに集中すれば思い出せる。
これは100パーセント。
他のことに気を取られても、まるで九九や自分の家の住所のようにスラスラと出てくる。
これが200パーセントです。
舞台上では、自分の演技、相手役の演技、照明、音響、小道具、お客さんの反応など、様々なものに意識を分散させなければなりません。
自分の次のセリフを思い出すことだけに集中するわけにはいかないのです。
僕は大学時代、折り畳み傘を畳んだり開いたりを繰り返しながらセリフを言うことで、200パーセント覚える訓練をしました。
よかったら、試してみてください。

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もっと知りたい東山魁夷 [本]

6月10日(土)
尾崎正明『もっと知りたい東山魁夷』(東京美術)読了。

もっと知りたい東山魁夷―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

もっと知りたい東山魁夷―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

  • 作者: 鶴見 香織
  • 出版社/メーカー: 東京美術
  • 発売日: 2008/03/20
  • メディア: 単行本


日本画家・東山魁夷の生涯と作品を解説する。

東山魁夷は、1908年(明治41年)、神奈川県横浜市生まれ。
父は鈴木商店横浜支店長で、魁夷は次男、本名は新吉。
3歳で、兵庫県神戸市に転居。
18歳で、東京美術学校日本画科に入学。
21歳で、帝展に『山国の秋』を初出品し、初入選。
25歳で、ベルリン大学に留学。
39歳で、日展に出品した『残照』が特選を受賞し、一躍、人気画家となる。
42歳で、日展の審査員となり、代表作『道』を出品。
1999年(平成11年)、老衰のため死去、享年90歳。
東山魁夷の絵はメルヘンチックに見えて、あまり好きではなかったが、いい絵はやはりいい。
『道』『花明り』『夕静寂』には圧倒された。

今日は0930より、15munites madeの初顔合わせ兼打ち合わせ。
参加劇団6つの代表者が顔を揃えました。
キャラメルボックスからは、僕と仲村和生が参加。
まずは、主催者のMrs.Fictionsの方が公演の概要を説明。
その後、1劇団ずつ、どんなものをやるつもりか、説明。
僕も「こんなものがやりたい!」と熱弁をふるいました。
僕と仲村君以外は、みんな若い。
若い人たちの催しに参加できて、本当にうれしいです。
17時より、キャラメルボックス2017サマープレミア『スロウハイツの神様』の稽古9日目。
6・7・8場の立ち稽古。
みんなが少しずつ、役のキャラクターに近づいている。
石川寛美と岡田さつきは既に到達。
他のみんなにも頑張ってほしいです。

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続・激突!カージャック [映画]

6月10日(土)
スティーヴン・スピルバーグ監督『続・激突!カージャック』(1973年)CSで鑑賞。

続・激突!/カージャック [DVD]

続・激突!/カージャック [DVD]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
  • メディア: DVD


アメリカ、テキサス。
州立刑務所で服役中のクロービス・ポプリン(ウィリアム・アザートン)のもとに、妻のルー・ジーン(ゴールディー・ホーン)が面会にやってくる。
ルー・ジーンの話によると、一人息子のラングトンが裁判所命令で取り上げられ、福祉協会を通じて養子に出されてしまうらしい。
クロービスはルー・ジーンとともに、刑務所を脱出。
老人夫婦の車に乗せてもらうが、マックスウェル・スライド巡査(マイケル・サックス)が運転するパトカーに停止を命じられる。
バレたと思った二人は、老人夫婦の車を奪い、ラングトンがいるシュガーランドへ向って、猛スピートで走り出した!

テレビ映画『激突!』でデビューしたスティーヴン・スピルバーグ監督の第二作。
タイトルは『続・激突!』となっているが、『激突!』とは何の関係もない。
原題は『The Sugerland Express』。
1969年に実際に起きた事件の映画化。
若きゴールディー・ホーンがおバカな若妻を元気に演じている。
スピルバーグ監督の演出はさすがにそつがなく、最後まで楽しむことができた。

『素敵なセリフのしゃべり方』第31回
セリフをしゃべる時、ブレス(息継ぎ)は非常に重要です。
緊張すると、首・肩・胸に力が入り、呼吸しにくくなる。
そのせいもあって、呼吸が浅くなる。
当然、ブレスの回数が増え、セリフがぶつ切りになります。
また、急いで息を吸おうとして、音を立てて吸い込む者もいる。
これはお客さんに耳障りなので、癖になる前に取り除くべきです。
一番大切なのは、しっかり息を吐くこと。
肺が空になれば、「吸おう」と思わなくても、息は自然と勢い良く入ってきます。
『外郎売』は呼吸の練習に最適です。
肺の中の息を全部吐き切るまでしゃべることを繰り返せば、呼吸を深くすることができます。
もちろん、息の出し入れの時に力を入れるのは、腹筋のみです。

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ごはんぐるり [本]

6月9日(金)
西加奈子『ごはんぐるり』(文春文庫)読了。

ごはんぐるり (文春文庫)

ごはんぐるり (文春文庫)

  • 作者: 西 加奈子
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2016/02/10
  • メディア: 文庫


小説家・西加奈子の、料理をテーマとしたエッセイ集。

西加奈子氏の本はこれが17冊目。
西氏は「正解すぎる」のがお嫌いらしい。
西氏の初デートの正解はお好み焼き屋か焼鳥屋で、いい感じに汚くて、いい感じのツマミがあって、その人がいい感じに店長と仲がいいのがいい。
が、もし実際にそんなデートに誘われたら、相手を「信用ならない」「女の扱いに慣れてる」と思ってしまうらしい。
自分でも「面倒臭い女」と書いているが、本当に面倒臭いと思う。
僕は料理にも店にも、何のこだわりもないので、全く理解できない。
どうでもいいじゃん、と思ってしまう。

キャラメルボックス2017サマープレミア『スロウハイツの神様』の稽古8日目。
3・4・5場の立ち稽古。
最初に、1~6場のセリフの修正を配布しました。
全体の半分は、スロウハイツの食堂が舞台なのですが、住人たちが揃って登場するので、大混雑。
立ち位置、導線を探すのが本当に難しい。
1場につき3回返しているのですが、なかなかうまく行かない。
そう言えば、『ブリザード・ミュージック』も『カレッジ・オブ・ザ・ウィンド』も、大人数の場面が多くて、大変だった。
僕は演出したことがないけど、『十二人の怒れる男』はさぞかし大変だろうと思います。
何しろ、12人が出づっぱりですから。
まあ、愚痴はこれくらいにして、明日も頑張ります。

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