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リトル・フォレスト/春夏秋冬 [映画]

2月14日(月)
イム・スルレ監督『リトル・フォレスト/春夏秋冬』(2018年)GYAOで鑑賞。

リトル・フォレスト 春夏秋冬 [DVD]

リトル・フォレスト 春夏秋冬 [DVD]

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2019/10/02
  • メディア: DVD


韓国の田舎町。
ヘウォン(キム・テリ)は、ソウルの大学に通っていたが、教員採用試験に失敗し、故郷の実家に帰ってくる。
ヘウォンは母(ムン・ソリ)と二人暮らしだったが、母はヘウォンが高校生の時、家を出ていった。
空き家になっていた実家で、ヘウォンは独り暮らしを始める。
米びつに残っていた米を炊き、畑の萎びた野菜を炒めた。
やがて、幼馴染みのジェハ(リュ・ジュンヨル)とウンスク(チン・ギジュ)が家にやってくる。
ジェハもソウルで働いていたが、実家に帰り、父の農業を手伝っていた……。

原作は、五十嵐大介のマンガ『リトル・フォレスト』。
2002年から2005年まで、講談社の『月刊アフタヌーン』に連載された。
日本では、監督・森淳一、主演・橋本愛により、『夏』『秋』『冬』『春』の4部作として映画化。
夏・秋編は2014年8月、冬・春編は2015年2月に公開された。
僕はマンガも日本版も見ていない。
ヘウォンは自分で野菜を作り、母から習った料理を作る。
食事のシーンが多く、料理もおいしそう。
イライラする都会の生活を離れて故郷に戻り、幼馴染と再会し、四季折々の自然と共に旬の食材を使った料理を作って食べ、農業をする丁寧な暮らしを心から楽しむ。
まさにロハス。
劇的なことは何も起きないが、とても楽しめた。
お薦めです。

リトル・フォレスト(1) (アフタヌーンコミックス)

リトル・フォレスト(1) (アフタヌーンコミックス)

  • 作者: 五十嵐大介
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/12/03
  • メディア: Kindle版



リトル・フォレスト(2) (アフタヌーンコミックス)

リトル・フォレスト(2) (アフタヌーンコミックス)

  • 作者: 五十嵐大介
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/12/03
  • メディア: Kindle版



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松本清張「隠蔽と暴露」の作家 [本]

2月13日(日)
高橋敏夫『松本清張「隠蔽と暴露」の作家』(集英社新書)読了。

松本清張 「隠蔽と暴露」の作家 (集英社新書)

松本清張 「隠蔽と暴露」の作家 (集英社新書)

  • 作者: 高橋 敏夫
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2018/01/17
  • メディア: 新書


早稲田大学文学部大学院教授の高橋敏夫が、社会派推理小説の創始者・松本清張の人物と作品を解説する。

松本清張は1909年、福岡県企救郡板櫃村(現・北九州市小倉北区)生まれ。
本名は同じ字で清張(きよはる)と読む。
板櫃尋常高等小学校を卒業後、様々な職業に就き、1950年『西郷札』でデビュー。
1952年、『或る「小倉日記」伝』で芥川賞を受賞。
1958年、『点と線』がベストセラーとなる。
代表作は、『ゼロの焦点』『砂の器』『日本の黒い霧』『昭和史発掘』『古代史疑』など。
日本探偵作家クラブ賞、吉川英治文学賞、菊池寛賞など数々の賞を獲得。
1992年、82歳で死去。
僕は中学時代、母の勧めで『点と線』を読み、たちまちファンとなってしまい、当時文庫になっていた約40冊を読破した。
昭和を代表する作家は、松本清張と司馬遼太郎の2人で決まりだと思う。
松本清張の入門書として、とてもいい本だと思った。

今日はキャラメルボックス2022新人オーディションの第二次審査。
丸1日かけて、計42人の演技を見ました。
換気のために窓を開けっ放しだったので、1日中寒かった。
しかし、若い役者たちの演技はおもしろく、充実したオーディションになりました。
第三次審査は1週間後。
楽しみで仕方ありません。


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過速スキャンダル [映画]

2月13日(日)
カン・ヒョンチョル監督『過速スキャンダル』(2008年)GYAOで鑑賞。

過速スキャンダル プレミアム・エディション [DVD]

過速スキャンダル プレミアム・エディション [DVD]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
  • 発売日: 2010/07/02
  • メディア: DVD


ヒョンス (チャ・テヒョン)は元アイドルだが、30代半ばとなり、少々落ち目。
メインの仕事はラジオ番組のDJ。
ある日、自宅マンションに、子連れのジョンナム(パク・ボヨン)がやってくる。
ジョンナムは、ヒョンスが中学3年生の時に初体験した彼女の娘だと言う。
そして、一緒に連れてきた子供は、高校1年の時に生んだ息子・キドン(ワン・ソクヒョン)だと言う。
キドンはヒョンスを「おじいちゃん!」と呼んだ……。

原題は『과속스캔들』。
『サニー/永遠の仲間たち』(2008年)のカン・ヒョンチョル監督のデビュー作。
明らかに、ニール・サイモンの『パパ、映画に出して』が元になっている。
が、アレンジが上手で、センスもいい。
韓国で大ヒットしたのも納得。
ヒロインのパク・ボヨンは、1990年生まれの31歳。
2006年、テレビドラマ『秘密の校庭』でデビュー。
2008年、『過速スキャンダル』が大ヒットし、「国民の妹」と呼ばれる。
その後、『私のオオカミ少年』(2012年)、『僕らの青春白書』(2014年)、『恋するインターン』(2015年)、『君の結婚式』(2018年)もヒット。
美人というより可愛いタイプで、「国民の妹」と呼ばれるのはよくわかる。
歌もうまくて驚いた。

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岸田ビジョン [本]

2月12日(土)
岸田文雄『岸田ビジョン』(講談社+α新書)読了。

岸田ビジョン 分断から協調へ (講談社+α新書)

岸田ビジョン 分断から協調へ (講談社+α新書)

  • 作者: 岸田文雄
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2021/10/16
  • メディア: Kindle版


第100代内閣総理大臣の岸田文雄が、自身の経歴と政策を語る。

岸田首相は1957年生まれで、僕の4つ上。
広島県出身で、早稲田大学卒業。
東大を3回落ちて、諦めたらしい。
元・銀行員。
祖父の代から国会議員、つまり三世。
宏池会会長。
外務大臣を戦後最長の4年7カ月務めた。
池田勇人、大平正芳、鈴木善幸、宮沢喜一を生んだ宏池会の歴史を綴った章がおもしろかった。

今朝は今年7回目のジョギング。
3,5キロ走って、1,5キロ歩いて、1,5キロ走りました。
3,5キロのタイムは、19分33秒。
前回より1秒短縮しました。
一応、今年のベスト。
13時より、ナッポス・プロデュース『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の稽古18日目。
昨日、動き付けが終わり、今日から動き付けの復習のための尻取り稽古。
プラス、転換稽古。
1場、1・2場、2・3場とやっていき、7・8場まで行きました。
来週月曜より、広い稽古場へ移動。
いよいよ盆を使って稽古します。
最終週、ラストスパートです。
頑張ります!

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霜花店/運命、その愛 [映画]

2月12日(土)
ユ・ハ監督『霜花店/運命、その愛』(2008年)GYAOで鑑賞。

霜花店(サンファジョム) 運命、その愛 [DVD]

霜花店(サンファジョム) 運命、その愛 [DVD]

  • 出版社/メーカー: エスピーオー
  • 発売日: 2010/07/02
  • メディア: DVD


高麗時代末期。
王(チュ・ジンモ)は元から王妃(ソン・ジヒョ)を迎えたが、子供がなかなか出来ない。
それもそのはず、王は女性に興味がなく、近衛部隊長のホンニム(チョ・インソン)を愛人にしていた。
が、元から、世継ぎが生まれなければ、新らしい王を送るとの報せが届き、王は覚悟を決める。
王妃とホンニムに、子供を作れと命じる。
2人は二度、体を重ねたが、王妃は懐妊しなかった……。

韓国映画はこれが268本目。
霜花店は「サムファジョム」と読む。
高麗時代の詩歌「雙花店」から付けられたタイトル。
2時間23分の大作で、セックスシーンがふんだんにあるため、R15+。
要するに、王、王妃、近衛隊長の三角関係の話で、三角の一辺がホモセクシャルというのがミソ。
王役のチュ・ジンモがハンサムでカッコよかった。

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演劇入門 [本]

2月11日(金)
鴻上尚史『演劇入門』(集英社新書)読了。

演劇入門 生きることは演じること (集英社新書)

演劇入門 生きることは演じること (集英社新書)

  • 作者: 鴻上 尚史
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2021/06/17
  • メディア: 新書


劇作家・演出家の鴻上尚史が、「演劇とは何か」「演劇の創り方」「なぜ子供達に演劇が必要なのか」を語る。

私は現在、日本演出者協会の理事で、同協会の教科書出版部会に参加し、『はじめての演劇入門』という本を作っている。
原稿の一部も執筆した。
近いうちに公開されると思う。
なので、『演劇入門』という本が出たら、やっぱり気になる。
しかも、作者は鴻上さん。
鴻上さんも同協会の理事なのに、なぜこのタイミングでこんな本を出すのだろうと訝しく思った。
が、読んでみてわかったのは、これは鴻上さんがご自身の演劇論を書いたもの。
私が今作っている本は、いわゆるごく一般的な入門書なので、重なる部分がほとんどなかった。
ホッとした。
同時に、私が普段、稽古場で言っていることがたくさん書かれていたので、驚いた。
鴻上さんの芝居と私の芝居は全く違うが、演劇観はかなり近いのだとわかった。
演劇初心者だけでなく、ベテランにもきっとタメになる本。
お薦めです。

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朝鮮名探偵/鬼(トッケビ)の秘密 [映画]

2月11日(金)
キム・ソクユン監督『朝鮮名探偵/鬼(トッケビ)の秘密』(2017年)GYAOで鑑賞。

朝鮮名探偵 鬼<トッケビ>の秘密 [DVD]

朝鮮名探偵 鬼<トッケビ>の秘密 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 株式会社ツイン
  • 発売日: 2019/01/09
  • メディア: DVD


名探偵キム・ミン(キム・ミョンミン)と相棒のソピル(オ・ダルス)は、数々の怪事件を解決してきた。
今回は、大きな宿屋の主人の娘が依頼者。
宴の準備中に焼死体が発見されたが、なぜか消えてしまったと言う。
その死体には、首に血を吸われた跡があったらしい。
一方、森の中で、美しい女性(キム・ジウォン)が目覚める。
彼女は記憶を失くしていた。
街に出た彼女は、吸血鬼を追うキムたちと出会う……。

『朝鮮名探偵』シリーズの第3作。
僕は1・2作は見ていない。
ちなみに英題は『Detective K: Secret of the Living Dead』。
1作目の『トリカブトの秘密』(2011年)、2作目の『失われた島の秘密』(2015年)より、この3作目が一番評判がいい。
確かに脚本がよく出来ていて、クライマックスも盛り上がった。
しかし、特筆すべきはヒロインのキム・ジウォンの美しさで、こんなに凄い美女はあまり見たことがない。
テレビで活躍している女優さんで、あまり映画には出ていないらしい。
僕の趣味ではないが、今まで見た韓国の女優さんの中では、イ・ヨンエと同率一位だと思った。
ラストで新たな事件が起きたので、第4作が作られるようだ。
1・2も見てみよう。

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野球消滅 [本]

2月10日(木)
中島大輔『野球消滅』(新潮新書)読了。

野球消滅 (新潮新書)

野球消滅 (新潮新書)

  • 作者: 中島 大輔
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2019/08/08
  • メディア: 新書


スポーツ・ノンフィクション作家の中島大輔が、日本の野球の現状を解説する。

子供の野球離れが叫ばれて久しいが、少子化により、中学・高校の運動部はどこも人数を減らしている。
ただし、高校野球は二極化していて、私立の強豪校は現状維持か、むしろ増加している。
それ以外は減っていて、野球が1チームが9人も必要なので、大会に出場できなくなってきている。
もっとひどいのが中学野球で、本気でプロを目指す子は、硬式ボールを使うリトルリーグ、シニアリーグに入ってしまう。
中学の野球部に入る子は急減しているらしい。
野球は人数が必要。
野球はルールが複雑。
野球はお金がかかる。
野球はテレビでやらなくなった。
減る原因はたくさんあり、急激な回復は難しい。
すぐに、とは言わないが、数十年後には本当に消滅しているかもしれない。

ナッポス・プロデュース『ナミヤ雑貨店の奇蹟』稽古16日目。
11時より、衣裳合わせ。
出演者は13人ですが、兼ね役をする人が多いので、登場人物は多い。
そのため、衣裳の点数も多い。
でもでも、衣裳のつちや紗更さんが頑張って集めてくれました。
石塚朱莉さんが演じる「セリ」の衣裳が凄かった。
一見の価値ありです。
その後、9・10場の動き付け。
山口大地くんの「繁和」がおもしろかった!
七味まゆ味さんの「晴美」も、果敢に攻めてくれて、楽しかった。
明日はラストに到達の予定。
頑張ります!


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瀧の白糸 [映画]

2月10日(木)
溝口健二監督『瀧の白糸』(1933年)GYAOで鑑賞。

瀧の白糸 [VHS]

瀧の白糸 [VHS]

  • 出版社/メーカー: アポロン
  • 発売日: 1991/01/25
  • メディア: VHS


金沢。
「瀧の白糸」(入江たか子)は旅の一座の水芸人。
本名は水島友という、25歳の女性だった。
ある日、高岡で乗合馬車に乗り、御者の村越欣弥(岡田時彦)と出会う。
数日後、金沢の卯辰橋で欣弥と再会。
欣弥が金のために学問を断念したことを知った白糸は、自分に援助させてほしいと言う。
欣弥は東京へ行き、大学で法律を学び始める。
白糸は必死で仕送りを続けたが……。

溝口健二の映画はこれが6本目。
モノクロ、サイレント映画。
原作は泉鏡花の小説『義血侠血』で、まず新派で舞台化され、その後、映画、テレビドラマ、オペラにもなった。
映画化はなんと6回で、溝口健二版は2回目。
ウィキペディアによれば、現在5つプリントが存在するが、ラストシーンが欠落したものや、ラストシーンを含むが欠落や傷が多いものなど、不完全なプリントしか残っていない。
このため、フィルムセンターが欠落部分を補い、ラストシーンを修復したデジタルリマスター版が作成されている。
確かに、ところどころ話が飛び、わかりにくかった。
しかし、何度も映画化されていることからわかるように、原作のストーリーがおもしろく、88分間しっかり楽しめた。
他に、菅井一郎、浦辺粂子らが出演。

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その裁きは死 [本]

2月9日(水)
アンソニー・ホロヴィッツ『その裁きは死』(創元推理文庫)読了。

その裁きは死 ホーソーン&ホロヴィッツ・シリーズ (創元推理文庫)

その裁きは死 ホーソーン&ホロヴィッツ・シリーズ (創元推理文庫)

  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2020/09/10
  • メディア: Kindle版


ロンドン。
アンソニー・ホロヴィッツは小説家・脚本家。
ある日、テレビドラマのロケ現場に見学に行くと、元刑事のダニエル・ホーソーンが現れ、また事件が起きたと告げる。
ホロヴィッツはホーソーンの提案で、彼が関わる事件を小説にしている。
今回の事件では、離婚専門の弁護士リチャード・プライスが殺された。
ワインボトルで頭を割られ、砕けたボトルで喉を刺されたのだ。
プライスは、エンドリアン・ロックウッドの離婚訴訟を勝利で終えたばかり。
数日前、ロックウッドの元妻で、小説家のアキラ・アンノとレストランで口論していた。
アンノはプライスにワインをかけ、ワインボトルで殴ってやる、と言っていた。
死体のそばの壁には、緑のペンキで「182」と書かれていた……。

原題は『THE SENTENCE IS DEATH』。
アンソニー・ホロヴィッツの本はこれが5冊目。
ホロヴィッツとホーソーンを主人公にしたシリーズの2作目。
1作目の『メインテーマは殺人』と同様に評価が高く、このミステリがすごい!、文春ベストテンなどで年間1位を受賞している。
確かによくできたミステリだが、1作目ほどの衝撃はなかった。
このシリーズは全10作を予定しているらしい。
まあ、3作目が楽しみではある。

11時から、成井硝子店・第二回公演『1981年のグッドバイ』の第一回美術会議。
私、演出の成井憲二、制作の成井ひろみ、美術の稲田美智子さん、照明の勝本英志さん、音響の大久保友紀さん、舞台監督の村岡晋さんが集まって、美術プランの話し合い。
数日中に、稲田さんがプランを送ってくれることになりました。
楽しみ楽しみ。
13時から、ナッポス・プロデュース『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の稽古15日目。
台本3周目、動き付けの3日目。
6・7・8場の動きを付けました。
近江谷太朗くん、久保貫太郎くんは既に完成の域に達していて、ダメ出しが全くありません。
いいぞ、2タロー!

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