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静かな生活 [映画]

9月15日(金)
伊丹十三監督『静かな生活』(1995年)GEOのレンタルDVDで鑑賞。

伊丹十三DVDコレクション 静かな生活

伊丹十三DVDコレクション 静かな生活

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • メディア: DVD


絵本作家を目指すマーちゃん(佐伯日菜子)は、小説家のパパ(山崎努)、ママ(柴田美保子)、障害者の兄イーヨー(渡部篤郎)、受験生の弟オーちゃん(大森嘉之)と5人で暮らしている。
ある日、パパがオーストラリアの大学で教鞭を取ることになり、ママもそれについていく。
マーちゃんはママのかわりにイーヨーの世話をする。
マーちゃんの家に、水の入った瓶を配達する男(渡辺哲)が現れる。
なぜそんなことをするのか、マーちゃんにはわからない。
やがて、近所に変質者が現れたという噂が流れる……。

大江健三郎氏の小説『静かな生活』の映画化。
僕は30年くらい前に読んだが、映画はほぼ原作通りだったと思う。
山崎努さん、宮本信子さんら、いつもの伊丹組のメンバーは脇に回り、佐伯日菜子と渡部篤郎の行動を追うのだが、この二人の演技があまりにも下手で、驚いた。
題材も、伊丹監督には合ってなかったと思う。

日本劇作家協会の新人戯曲賞の第二次審査をすることになりました。
一時審査を通過した25本のうち、6本を読んで、点数をつけるのです。
戯曲の審査をするのは物凄く久しぶりなので、ちょっとドキドキ。
どんな作品に出会えるか、楽しみです。

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ハリウッド白熱教室 [本]

9月13日(木)
ドリュー・キャスパー『ハリウッド白熱教室』(大和書房)読了。

ハリウッド白熱教室

ハリウッド白熱教室

  • 作者: ドリュー・キャスパー
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2015/01/22
  • メディア: 単行本


南カリフォルニア大学映画芸術学部の名物教授ドリュー・キャスパーがテレビ番組のために行った全5回の特別講義。
テーマはずばり、映画入門。

全5回のテーマは、
第1回 脚本
第2回 ビジュアル・デザイン
第3回 撮影
第4回 編集
第5回 音響効果
初心者向けで、どの回も補助教材として、3~4本の映画のいくつかのシーンを見せる。
僕はほとんど見ていたので、講義の意味がとてもよくわかった。
この大学は、ジョージ・ルーカスやロバート・ゼメキスが卒業した、ハリウッド映画人にとっての名門校らしい。
彼らもこの授業を受けたのだと思うと、感慨深かった。

キャラメルボックス2017グリーティングシアター『光の帝国』の稽古9日目。
13時からダンス振り付けの2回目。
ビートニック・スタジオの斉藤先生が、前回付け終わった振りの、振り固めをしてくださいました。
その後は、4・5・6場の半立ち稽古。
真柴あずきが脚本改訂第三稿をラストまで完成させました!
たったの8日間で、お見事!
でも、まだ少し直すべきところがあるので、台本の完成はもう少し先。
yataPro『エール!』は今日が本番6日目。
一色洋平くんはキャラメルボックスの芝居に2本出てくれましたが、役によって全く顔が変わる。
『エール!』では元引きこもり青年の役で、僕が知っている一色くんとは全くの別人になっていて、感心しました。
彼は演出家の視点に立って、自分の演技が考えられる人。
いずれ演出をやってみたいと言ってました。
僕も見てみたいなあ。
彼の「明日の開演時間を教えちゃうよ刑事」を完全にパクった二番煎じ男、「明日の開演時間を教えちゃうよ劇作家兼任演出家」の登場だ!
明日は1930の1ステージ!
数年後には有名俳優兼切れ者演出家になるに違いない一色くんの若き日の姿をその目に焼き付けなさい!
テアトルBONBONへ、ゴ・ゴッゴー!

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巨人軍「闇」の深層 [本]

9月13日(水)
西崎伸彦『巨人軍「闇」の深層』(文春新書)読了。

巨人軍「闇」の深層 (文春新書)

巨人軍「闇」の深層 (文春新書)

  • 作者: 西﨑 伸彦
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2016/08/19
  • メディア: 新書


週刊文春記者の西崎伸彦が、読売ジャイアンツの「野球賭博事件」「清原和博覚醒剤事件」「原辰徳一億円恐喝事件」を詳しく解説する。

〇読売ジャイアンツでは、選手全体に日常的にギャンブルが蔓延していた。
〇清原和博氏はジャイアンツ現役時代から覚醒剤を常用していた。
〇原辰徳氏は過去の愛人問題で、暴力団関係者に1億円払っていた。
開いた口が塞がらない、ジャイアンツの選手たちの実態。
読んでいて、これほどイヤな気持ちになった本は滅多にない。

キャラメルボックス2017グリーティングシアター『光の帝国』の稽古8日目。
台本2週目に入り、1・2・3・4場の半立ち稽古をやりました。
ここまでは脚本の改訂がほぼ終わっているせいか、役者たちが堂々と演じていて、どのシーンもおもしろかった。
1周目よりかなりの成長が感じられました。
いいぞいいぞ!
yataPro『エール!』は今日が本番5日目。
本番10日間の半分が終わってしまいました。
僕の耳には褒め言葉しか伝わってきません。
そうでしょうそうでしょう!
僕は西牟田恵さんを30年近く前から見ているのですが、『エール!』でも相変わらず美しく瑞々しくて、うれしかった!
こんな人、他には原田知世さんくらいしか浮かびません。
木村玲衣よ、西牟田さんに美しさを保つを秘訣をよーく聞いておくのだぞ!
さあ、明日の開演時間を教えちゃうよ劇作家兼演出家の登場だ!
明日は1400と1930!
メグミストはダッシュでゴーだ!

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十二番目の天使 [本]

9月12日(火)
オグ・マンディーノ『12番目の天使』(求龍堂)読了。

十二番目の天使

十二番目の天使

  • 作者: オグ マンディーノ
  • 出版社/メーカー: 求龍堂
  • 発売日: 2001/04/01
  • メディア: 単行本


アメリカ、ニューハンプシャー州ボーランド。
ジョン・ハーティングはミレニアム・ユナイテッド社長で、妻のサリー、息子のリックと3人暮らし。
ある日、交通事故で、サリーとリックが亡くなってしまう。
家に引きこもり、自殺の誘惑と戦う毎日。
ある日、高校時代の親友ビル・ウェストが訪ねてきて、リトルリーグのチーム・エンジェルスの監督をやってくれと言う。
チームのメンバーは12人。
その中で一番体が小さく、下手クソだったのが、ティモシー・ノーブルだった……。

作者のオグ・マンディーノは、1923年生まれ。
世界中で最も多くの読者を持つ人生哲学書作家で、全米屈指の講演家。
1996年に他界したが、その時点で19冊の著書を刊行し、3500万部を売り上げていた。
この本は彼の代表作。
「泣ける本」としてとても有名だが、僕は初めて読んだ。
噂に違わず、とてもおもしろかった。
これからも読み継がれていくだろうとと思う。

今日はキャラメルボックス2017グリーティングシアター『光の帝国』の稽古6日目。
11・12場の半立ち稽古と、9場のパフォーマンス作りをやりました。
これで台本の1周目が終了。
役者の登退場と各場の演技エリアはほぼ確定。
役のキャラクターも大体見えてきました
真柴あずきの脚本の改訂も8場まで進みました。
稽古と改訂の進行は超がつくくらい順調ですが、目標はまだまだ遠い彼方。
2周目はさらに頑張ろうと思います。
yataPro『エール!』は今日が本番4日目。
妻が昼の回を見てきました。
予想通り、「おもしろかった! 竹内都子さんが凄かった!」と言っていました。
そうでしょうとも!
僕も竹内さんがここまで凄い女優さんだとは思っていませんでした。
芝居好きの皆さん、この竹内さんを見逃してはいけませんよ!
明日の開演時間は、1930です!
さっさと決断して、テアトルBONBONへ走りなはれ!

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バック・ステージ [本]

9月11日(月)
芦沢央『バック・ステージ』(角川書店)読了。

バック・ステージ

バック・ステージ

  • 作者: 芦沢 央
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/08/31
  • メディア: 単行本


松尾はある会社の営業部の新入社員。
ある晩、会社に携帯電話を取りに戻ると、先輩の康子が、上司の澤口の机を探っているのを目撃する。
澤口は優秀な社員だが、部下の玉ノ井にひどいパワハラをしていた。
康子は澤口か取引相手からリベートを受け取っている事実を知り、その証拠を探していた。
しかし、ついに見つからず。
康子は次なる作戦を考え、松尾を強引に手伝わせた……。

株式会社KADOKAWA文芸・ノンフィクション局パブリシティ室の佐々木さんからいただきました。
芦沢央氏の本はこれが2冊目。
別々に発表された4つの短編ミステリが、書き下ろしの序章と終幕で、一つの長編になった。
どの章にも登場するのが、中野大劇場ホールで上演中の、ある芝居。
脚本・演出の「嶋田ソウ」という人物が、各章にチラチラ顔を出す。
これがまあ、とんでもない切れ者で、ひたすらカッコいい。
タイトル通り、芝居の裏側がいろいろ出てくるが、演劇を職業とする僕が見ても、全く文句のないリアリティ。
芦沢氏はなぜこんなに芝居の現場に詳しいのだろう。
芝居好きな人にはもちろん、そうでない人にもきっと楽しめる、新鮮なアイディアに満ち溢れたミステリ。

今日は12時から、キャラメルボックス俳優教室の授業。
『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の2場、先週動きが付け終わったので、今日は前半と後半に分けて、発表してもらいました。
出来はまだまだ。
今日からギャグも入れてもらったけど、ほとんど笑えなかった。
たくさん練習して、おもしろくしてほしいです。
17時から、キャラメルボックス2017グリーティングシアター『光の帝国』の稽古。
8・9・10場の半立ちをしました。
このあたりはこの芝居の山場なので、やっぱり盛り上がる!
主役の関根翔太の声が凄い大声を出していたので、気をつけろと注意しました。
だって、主役が喉を嗄らしたら困りますから。
yataPro『エール!』は今日が本番3日目。
2日目の昨日は、キャラメルボックスのメンバーがたくさん見に行ったようです。
劇団代表の僕としては、キャラメルボックスの劇団員全員にこの芝居を見てほしい。
とてもおもしろいし、演技の勉強にもなるから。
明日9月12日(火)の開演時間は1400と1930です。
空いている劇団員は駆けつけなさい!

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芸術起業論 [本]

9月10日(日)
村上隆『芸術起業論』(幻冬舎)読了。

芸術起業論

芸術起業論

  • 作者: 村上 隆
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2006/06/01
  • メディア: 単行本


世界で活躍するモダンアーティスト・村上隆による、芸術論。

村上隆は1962年生まれ。
東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程終了。
1991年、個展「TAKASHI,TAMIYA」でデビュー。
1994年、ロックフェラー財団の招きで渡米。
1998年、UCLAのアートデパートメント、ニュージャンル科の客員教授に就任。
2001年、「Superflat」展が世界の注目を浴びる。
2002年、「Coloriage(ぬりえ)」展。
2005年、「Little Boy」展。
村上氏の作品には1作につき、1億円の値段がつく。
そうなるためにはどうしたらいいか。
村上氏は世界を相手にしろと言い、国内しか頭にない他の芸術家を徹底的に批判する。
この本は2006年に出版されたが、村上氏はニューヨークに拠点を置き、会社組織の工房で自作を製作し、後進のアーティストを育てている。
たった一人でアメリカに行って、成功を収めた人間らしく、徹頭徹尾、熱い。
しかし、世界で勝つためには、欧米のルールに従え、美術の歴史を勉強しろと、主張の中身はきわめて真っ当。
問題は、村上氏ほど強い心が持てるかどうかだと思った。

今日は西葛西の東京フィルムセンター映画・俳優専門学校へ行き、スペシャル公演の稽古をしてきました。
1~4場の半立ち稽古。
予定は3場までだったのですが、みんなしっかり予習してくれたようで、非常にスムーズに進み、4場の後も時間が残っていたので、1~4場を通しました。
スペシャル公演は今年で6年目になりますが、こんなことは初めて。
今年のメンバーは凄い!
この調子で行ってくれたら、相当おもしろい芝居になると思います。
期待しちゃうなあ。
yataPro『エール!』は今日が本番2日目。
「明日の開演時間を教えちゃうよ刑事」に対抗して、書いちゃいましょう。
明日、9月11日(月)は1930開演です。
絶対におもしろいから、ぜひ見に行ってください。
よろしく!

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恋のゴンドラ [本]

9月9日(土)
東野圭吾『恋のゴンドラ』(実業之日本社)読了。

恋のゴンドラ

恋のゴンドラ

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2016/11/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


広太は32歳、リフォーム会社で設計と営業をしている。
同僚の美雪との結婚を間近に控えているが、今日は浮気相手の桃実と里沢温泉スキー場へやってきた。
桃実と12人乗りのゴンドラに乗ると、後から4人連れの女性が入ってきた。
その中の一人は、なんと美雪だった!
広太はゴーグルとマスクをしていたが、はたして降りるまで、バレずに済むか?

東野圭吾氏の本はこれが60冊目。
7つの章に分かれ、それぞれ主人公が違うが、登場人物は重なっており、つまりは合計8人の男女の恋の物語。
なんと、ミステリでなく、ラブコメ!
しかし、天下の東野氏がただのラブコメを書くはずがない。
舞台は里沢温泉スキー場で、『白銀ジャック』『疾風ロンド』の主人公・根津も登場する。
ストーリーもツイストの連続で、大いに楽しめた。
根津シリーズの第三弾『雪煙チェイス』も急いで読もうと思う。

yataPro『エール!』を見てきました。
これはおもしろい!
東北大震災直後の避難所を舞台した芝居で、設定は深刻なのに、ユニークな登場人物とエピソードで、終始ニコニコニしながら見ることができた。
そして、ラストは感動!
それがまた、ご都合主義やお涙頂戴とは無縁の、笑いをまぶした感動で、しっかり共感することができた。
俳優陣がまたすばらしい。
8人全員が達者で魅力的。
特にピンクの電話の竹内都子さんのうまさには圧倒された。
しかし、これは声を大にして言いたいのだが、プロデューサー兼主演の近江谷太朗君がよかった!
この役、まさに近江谷君そのものではないか!
まじめで、不器用で、調子がよくて、そそっかしくて、優しくて、シャイで、図々しくて、勤勉で、惚れっぽくて、一途で。
これほど輝いている近江谷君を見るのは、『サンタクロースが歌ってくれた』の「警部」以来!
自分の芝居以外で、これほど「一人でも多くの人に見てほしい!」と思ったのは本当に久しぶり。
チケットはまだ売り切れていないそうなので、ぜひとも中野ポケット・スクエアのテアトルBONBONに駆けつけてほしい。
9月18日まで休演日ナシでやってます!
あ、木村玲衣と西牟田恵さんと一色洋平君のこと、書き忘れた!
木村玲衣、可愛かったぞ!
西牟田さん、キレイでした! 素敵でした!
一色君、またキャラメルボックスに出てね!
今日はちょっと興奮気味でごめんなさいでした。

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大病人 [映画]

9月9日(土)
伊丹十三監督『大病人』(1993年)GEOのレンタルDVDで鑑賞。

大病人 [DVD]

大病人 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • メディア: DVD


向井武平(三國連太郎)は映画監督兼俳優で、自分が主演の映画を撮影中。
妻の万里子(宮本信子)とは離婚寸前で、相手役の女優(高瀬春奈)とよろしくやっている。
が、ある日、撮影現場で倒れ、病院に運ばれる。
担当医は、万里子の大学時代の友人の緒方洪一郎(津川雅彦)で、向井は末期癌、余命1年と診断する。
が、本人には胃潰瘍と告げ、手術。
向井はすっかり安心して、現場に戻るが……。

テーマは延命治療の是非。
撮影当時、『病院で死ぬということ』という本がベストセラーとなり、日本でもようやく「いかにして死ぬか」が問題になったと記憶している。
まさに旬の話題だったのだ。
が、あれから24年経ち、この映画のように単純な話ではないとわかってしまった。
主演の三國連太郎はさすがの演技で、破天荒な生活を送る映画監督を飄々と演じてみせた。
三國・宮本・津川の3人だけにスポットライトが当たり、伊丹映画のいつものメンバーは出ないか、出てもチョイ役。
その点が少々物足りなかった。

今日はこれから中野ポケット・スクエアのテアトルBONBONへ行き、yataPro『エール!』を見てきます。
元キャラメルボックスの近江谷太朗君のプロデュース公演の2回目で、近江谷君、木村玲衣、西牟田恵さん、一色洋平君が出演しているのです。
今日が初日。
初日の緊張感を存分に味わいたいと思います。
それでは行ってきます。

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夜を乗り越える [本]

9月8日(金)
又吉直樹『夜を乗り越える』(小学館よしもと新書)読了。

夜を乗り越える(小学館よしもと新書)

夜を乗り越える(小学館よしもと新書)

  • 作者: 又吉 直樹
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2016/06/01
  • メディア: 新書


『火花』で芥川賞を受賞した又吉直樹が、読書をテーマにして書いたエッセイ。

又吉直樹氏のコントは見たことがないが、『火花』は既読。
芥川賞受賞は当然の力作だった。
『夜を乗り越える』は読書歴という体裁で、自身の半生を語っている。
難解ではないが、少々わかりにくい文章。
はっきり言って、悪文なのだと思う。
が、自分の信念をストレートに語っていて、「まっすぐな人だな」と思った。

キャラメルボックス2017グリーティングシアター『光の帝国』の稽古4日目。
真柴あずきが1・2・3・4場の第三稿を書いてきてくれました。
稽古は4・5・6場の半立ち稽古。
4場の後半・5場・6場は初演になかったシーンなので、みんな手探り状態。
そんな中、ゲストの原口健太郎さんは堂々と演じていて、おもしろかった。
若手の金城あさみ・竹鼻優太も、「伸びてきたなあ」という感じ。
こいつはおもしろくなりそうだ!

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王とサーカス [本]

9月7日(木)
米澤穂信『王とサーカス』(東京創元社)読了。

王とサーカス

王とサーカス

  • 作者: 米澤 穂信
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2015/07/29
  • メディア: 単行本


2001年、ネパールのカトマンズ。
太刀洗万智(たちあらいまち)は28歳、新聞社を退社し、フリーのライターとなった。
知人の雑誌編集者から、海外旅行特集の仕事を受け、その事前取材のためにカトマンズにやってきた。
「トーキョーロッジ」という名のホテルに居を定め、11歳の少年サガルのガイドで街を歩く。
が、王宮で、王子が王を含む王族数名を殺害するという事件が勃発。
万智は急遽、その取材を始めることになった。
ホテルの女支配人チャメリの知り合いに、王宮を警護する軍人がいると聞き、早速コンタクトを取るが……。

米澤穂信氏の本はこれが16冊目。
一応ミステリにはなっているが、テーマはジャーナリストのモラル。
主人公の太刀洗万智は、ネパールの軍人から「なぜ日本人がネパールの王宮の事件を報道するのか?」と問われる。
万智は様々な理由を述べるが、軍人はすべて否定する。
万智のアイデンティティは激しく揺らぐ。
読者である僕も、ジャーナリズムとは何か、改めて考えずにはいられなかった。
意外と硬派な小説。

キャラメルボックス2017グリーティングシアター『光の帝国』の稽古3日目。
13時からダンス振り付けの1回目。
8年前の初演のダンスをベースする、出演者は各自DVDで予習しておいてほしいと言ったところ、2日間、出演者全員が集まって自主練習をしてくれたそうで、今日の段階で、みんな最初から最後まで踊れました!
が、川崎悦子先生の代理の先生が頭から丁寧にチェック。
3時間後には見違えるほどよくなりました。
でも、もっとよくなる。
これから毎日ダンス返しをして、グレードアップしていきたいと思います。
16時から台本稽古。
1~3場の半立ち稽古をしました。
一昨日、第二回美術会議か開かれ、プランが決定。
初演とは全然違うものになったので、芝居の段取りも当然変えなければならない。
いろいろ試行錯誤しながら、稽古していきました。
竹鼻優太が元気いっぱいで、うるさいくらい。
これからどんなにいっぱいダメ出しされても、その元気を維持しろよ、と思いました。

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