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死ぬほど読書 [本]

6月16日(土)
丹羽宇一郎『死ぬほど読書』(幻冬舎新書)読了。

死ぬほど読書 (幻冬舎新書)

死ぬほど読書 (幻冬舎新書)

  • 作者: 丹羽 宇一郎
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2017/07/28
  • メディア: 新書


日中友好協会会長、早稲田大学特命教授、伊藤忠商事名誉顧問、元駐中国大使の丹羽宇一郎が、本の選び方、読み方、活かし方、楽しみ方を伝授する。

丹羽宇一郎氏は財界きっての読書家らしいが、1年間で読む本は150冊。
ジャンルは歴史、政治、経済。
専門書なので、1冊を読了するのに時間がかかるのだろう。
さらに丹羽氏は、よいと思った部分はノートに書き写す。
僕はたまに傍線を引くが、「これはよくない」と書かれていた。
「どうせすぐに忘れる」と。
うーん、確かにその通り。
かと言って、いちいちノートに書き写すのは大変だしなあ……。

キャラメルボックス2018サマーツアー『エンジェルボール』の稽古10日目。
9・10・11場の立ち稽古をしました。
今回の音楽は全曲オリジナルで、すべてGOOD-BYE APRILの楽曲。
昨日から、送られてきたデモを稽古で流し始めました。
おかげで11場は凄い盛り上がり。
台本2周目で音楽をかけるのは非常に珍しいこと。
役者たちにとって、きっといい刺激になっていると思います。
でも、まだ曲が足りない!
新しい曲が送られてくるのが楽しみです。





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スチームオペラ [本]

6月15日(金)
芦辺拓『スチームオペラ』(創元推理文庫)読了。

スチームオペラ (蒸気都市探偵譚) (創元推理文庫)

スチームオペラ (蒸気都市探偵譚) (創元推理文庫)

  • 作者: 芦辺 拓
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2016/04/28
  • メディア: 文庫


蒸気を動力源とした機械が発達した街・倫敦。
エマ・ハートリーは、空中船・極光号の船長タイガー・ハートリーの娘で、技芸学校の学生。
ある朝、登校の途中で、父の乗った極光号が宇宙から帰還したことを知り、埠頭へ向かう。
しかし、埠頭は厳戒体制。
エマは、クラスメートで、巨大産業の社長令嬢のサリー・ファニーホウの名を騙り、極光号内に侵入する。
ある部屋で、透明カプセルに入った少年を発見。
エマが近付くと、少年が目を開けた……。

芦辺拓氏の本はこれが12冊目。
90年代、SF小説の分野でサイバーパンクが流行ったが、その直後に登場したのが、そのパロディ版とも言うべきスチームパンク。
サイバーパンクは未来を先取りして、電脳空間や遺伝子操作が発達した社会を描いていたが、スチームパンクは過去。
19世紀のロンドンを舞台にして、H・G・ウェルズやシャーロック・ホームズが活躍する物語を描いた。
『スチームオペラ』もその類かと思ったら、さすがは芦辺拓氏、一筋縄では行かない。
とんでもないどんでん返しがラストで待っていた。
芦辺ファンなら必読の一冊。
そうでない人も、少女の冒険活劇として楽しめると思う。

2018サマーツアー『エンジェルボール』の稽古9日目。
まずは、昨日、振付が完成したダンスの復習。
何度も繰り返したので、大分揃うようになってきました。
その後は、6・7・8場の立ち稽古。
アクション・シーンが2つあるのですが、その一つを役者たちが作ってくれました。
一発オーケイ!
もう一つは、アクションが大好きで、ヒーローショーに詳しい、島野知也に考えてもらうことにしました。
どんなものができるか、楽しみ楽しみ!

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名作の100年 グラフィックの天才たち。 [本]

6月14日(木)
ペン編集部編『名作の100年 グラフィックの天才たち。』(CCCメディアハウス)読了。

ペンブックス24 名作の100年 グラフィックの天才たち。 (Pen BOOKS)

ペンブックス24 名作の100年 グラフィックの天才たち。 (Pen BOOKS)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
  • 発売日: 2017/06/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


グラフィック・デザインのクリエイター19人の実績と作品を紹介する。

古くは、1964年の東京オリンピックのポスターをデザインした、亀口雄策氏。
いいデザインは、何十年経っても古びない。
資生堂のデザインを1970年から続けてきた仲絛正義氏の作品はみんなオシャレ。
1972年のミュンヘン・オリンピックのポスターをデゼインした、オルト・アイヒャーの色使いにシビれた。
青と緑だけで、こんなにカッコいいポスターが作れるのか!

キャラメルボックス2018サマーツアー『エンジェルボール』の稽古8日目。
13時からダンス振付の2回目。
16時についにラストまで完成!
物凄いスピードで付けたので、役者たちはうろ覚えですが、なかなかカッコいい振りが付きました。
たくさん練習して、早くカッコよくなってほしい。
その後は台本稽古。
4・5場の立ち稽古をしました。
台本一週目で大体の段取りはつけましたが、今日もガンガン直しました。
もっともっとよくするために!
明日も頑張るぞ!

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猫を拾いに [本]

6月13日(水)
川上弘美『猫を拾いに』(新潮文庫)読了。

猫を拾いに (新潮文庫)

猫を拾いに (新潮文庫)

  • 作者: 川上 弘美
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2018/05/29
  • メディア: 文庫


川上弘美が雑誌「クウネル」に連載した掌編21を収録した本。

川上弘美氏の本はこれが37冊目。
いつも通り奇妙な話、摩訶不思議な話ばかりだが、その中ではわりと真っ当な『クリスマス・コンサート』という作品がおもしろかった。
キュンとした。

今日は午前中、妻と二人で乃木坂の国立新美術館へ行き、『ルーヴル美術館展』を見てきました。
テーマは「肖像芸術」。
紀元前2000年のエジプトの女性の小像から、19世紀のフランスの家族の肖像まで、様々なものが展示されていました。
絵が少ないのがちょっと残念でしたが、ボッティチェリ、ベラスケス、ゴヤ、アングルなどの作品があったのはうれしかった。
『ルーヴル美術館展』は9月3日まで開催中です。
そして、夕方から、キャラメルボックス2018サマーツアー『エンジェルボール』の稽古7日目。
台本2周目に入り、1・2・3場の立ち稽古をしました。
2周目は転換の段取りを決めながら。
主役だろうが、ゲストだろうが、空いている役者みんなに転換してもうらのが、僕の演出。
でも、今回はいつもよりちょっと少なめ。
明日はこの続きと、ダンス振付の2回目。
楽しみです。


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俳優 原田美枝子 [本]

6月12日(火)
鈴木隆『俳優 原田美枝子』(毎日新聞社)読了。

俳優 原田美枝子   映画に生きて生かされて

俳優 原田美枝子   映画に生きて生かされて

  • 作者: 鈴木 隆
  • 出版社/メーカー: 毎日新聞社
  • 発売日: 2011/10/21
  • メディア: 単行本


毎日新聞に1年3カ月にわたって連載された、俳優・原田美枝子のインタビュー。

原田美枝子は1958年、東京生まれ。
1974年、『恋は緑の風の中』の主役でデビュー。
1976年、『大地の子守歌』『青春の殺人者』でキネマ旬報主演女優賞、ブルーリボン新人賞など9賞を受賞。
1985年、黒沢明監督『乱』出演。
1998年、平山秀幸監督『愛を乞うひと』出演。
10代で演技派と目されたがゆえに、かなり鼻っ柱の強い俳優だったらしい。
デビュー作で知り合った松田優作が人生の師で、困った時には相談に行っていた。
「女優」でなく「俳優」という肩書を選んだのは、「女優」には余分なものがついていると思うから。
僕の3つ上だから、59歳。
デビューから44年も経つのに、なぜかいまだにスレていないように見える不思議な人。
大好きな俳優さんです。

キャラメルボックス2018サマーツアー『エンジェルボール』の稽古6日目。
10・11・12場の立ち稽古をしました。
これで全シーンの大まかな段取りがつきました。
ホッ。
主役の三浦剛はほぼ出づっぱり。
息子役の関根翔太と田中亨君もかなりの出番ですが、みんな元気にやっています。
明日からは台本2周目。
頑張ります。

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グザヴィエ・ドラン バウンド・トゥ・インポッシブル [映画]

6月12日(火)
ブノワ・プショー監督『グザヴィエ・ドラン バウンド・トゥ・インポッシブル』(2017年)WOWOWで鑑賞。,


『たかが世界の終わり』でカンヌ国際映画祭グランプリを受賞した映画監督グザヴィエ・ドランの人物と作品を紹介するドキュメンタリー。

グザヴィエ・ドラン監督は2009年に『マイ・マザー』でデビュー。
若干19歳だった。
そして、2017年、『たかが世界の終わり』で、カンヌ映画祭グランプリを受賞。
僕はこの『たかが~』しか見ていないが、アップを多用した、静かな、しかしスリリングな会話劇だった。
ドラン本人は自信家で、ハイテンションで、饒舌。
本人がこれほどしゃべるドキュメンタリーは初めて見た。
『マイ・マザー』『胸騒ぎの恋人』『わたしはロランス』『マミー』など、他の作品も見たくなった。

キャラメルボックス2018サマーツアー『エンジェルボール』の稽古は、昨日で5日を経過。
9場まで立ち稽古が進みました。
今日も稽古は17時からなので、自宅で9場までのセリフの修正を行いました。
並行して、アルテメイト・プロデュース『おおきく振りかぶって/夏の大会編』の脚本第一稿のカットもしなければなりません。
頑張ります。


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人面屋敷の惨劇 [本]

6月11日(月)
石持浅海『人面屋敷の惨劇』(講談社ノベルス)読了。

人面屋敷の惨劇 (講談社ノベルス)

人面屋敷の惨劇 (講談社ノベルス)

  • 作者: 石持 浅海
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/08/04
  • メディア: 新書


美菜子は5年前に夫を亡くし、幼い息子・勇作と2人暮らし。
買い物に出かけて、勇作だけを先に帰したら、行方不明になった。
それから10年。
東京西部で起きた連続幼児消失事件の被害者たちが、ある屋敷にやってくる。
週刊誌でその事件の犯人と指摘された、土佐という資産家の屋敷。
その家の塀には人の顔らしき模様が浮かび上がっていて、近所の住人から「人面屋敷」と呼ばれている。
住人は土佐1人のはずなのに、最近、若い人の姿が目撃されたのだ。
自分たちの息子・娘ではないか?
家族会のメンバーは雑誌の取材という名目で、屋敷内に入っていく……。

石持浅海氏の本はこれが33冊目。
予想外の出来事が次々と起きて、ビックリの連続。
判明した真相は、あまりにも残酷で猟奇的。
最後、少しだけ希望を残してくれたのが救いだった。

10時より、キャラメルボックス俳優教室の稽古。
今日は漫才の3回目。
先週月曜の1回目よりみんな進歩していて、ホッとしました。
17時より、キャラメルボックス2018サマーツアー『エンジェルボール』の稽古5日目。
7・8・9場の立ち稽古をしました。
今週は、キャラメルボックス俳優教室の生徒が稽古を見学。
みんな、何かを得てくれるといいのですが。

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もっと知りたいロートレック [本]

6月10日(日)
杉山菜穂子『もっと知りたいロートレック』(東京美術)読了。

もっと知りたいロートレック―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

もっと知りたいロートレック―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

  • 作者: 杉山 菜穂子
  • 出版社/メーカー: 東京美術
  • 発売日: 2011/06/30
  • メディア: 単行本


三菱一号館美術館学芸員の杉山菜穂子が、19世紀末に活躍したフランス人画家トゥールーズ=ロートレックの作品と生涯を解説する。

トゥールーズ=ロートレックは1864年、フランスのアルビ生まれ。
1872年、一家でパリに移住。
1878年、転倒して左足を骨折。翌年、右大腿骨も骨折し、足の成長が止まる。成人した時の身長は152センチだった。
1881年、ルネ・ブランストーの画塾に通う。
1886年、コランクール通りにアトリエを借りる。ゴッホと親しくなる。
1891年、ムーラン・ルージュのポスター「ムーラン・ルージュ、ラ・グーリュ」で大成功を収める。
1898年、この頃より、アルコール中毒となる。
1901年、37歳で死去。

ロートレックはドガを尊敬し、ゴッホと親しかったらしい。
油彩を見れば、その影響がよくわかる。
が、ロートレックと言えば、やっぱりポスター。
こちらは日本の浮世絵の影響が非常に大きい。
ミュシャとともに、ポスターのデザインが高く評価されて有名になった。
古い歴史を持つ伯爵家の嫡男でありながら、酒場や娼館で生きる貧しい女性たちを描き続けた。
芝居が大好きだったというのもうれしい。
代表作は、『フェルナンド・サーカスにて(女曲馬師)』『骨なしヴァランタンによる新入りたちの訓練(ムーラン・ルージュ)』『アリスティド・ブリュアン、彼のキャバレーにて』『ジャヌ・アヴリル』『ムーラン街のサロンにて』『石版画(リトグラフ)集/彼女たち(エル)』などなど。

アルテメイト・プロデュース『おおきく振りかぶって/夏の大会編』の脚本第一稿、ついにラストまで書き上がりました!
やったー!
しかし、残念なことに長すぎる!
前作『おおきく振りかぶって』より2,5ページも長い。
このまま上演したら、2時間20分になってしまう。
これは何としてもカットしなければなりません。
できれば、5ページ以上。
というわけで、早速今夜からカットに取りかかろうと思います。
頑張ります!

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 [映画]

6月10日(日)
イングマル・ベルイマン監督『恥』(1966年)GEOのレンタルDVDで鑑賞。

恥 (特別編) [DVD]

恥 (特別編) [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD


スウェーデンの小さな島。
ヤーン(マックス・フォン・シドー)とエヴァ(リブ・ウルマン)は元演奏家。
楽団が解散したため、この島へやってきて、農業を営んでいる。
ある朝、二人は市長にコケモモを届けに行き、町に軍用車が溢れているのを見る。
その夜、自宅に反乱軍が襲ってくる。
二人は無理やりカメラの前に立たされ、質問に答えさせられる。
翌日、反乱軍に協力したと理由で、二人は軍に捕まる。
ヤーンは何発も殴られたが、市長の取りなしで、解放される……。

寓話的な映画。
イヴと市長は不倫関係にあり、ヤーンも気付いている。
ヤーンは反乱軍に強要され、市長を撃ち殺す。
さらに、自宅に来た脱走兵の少年も撃ち殺し、彼の所持品を奪う。
心臓病で心も弱っていたヤーンが徐々に凶暴になり、非人間的な行為を行っていく。
その姿が「恥」なのか?
イングマル・ベルイマン監督にしては珍しい、静かでない映画。

今日は稽古休みなので、自宅で執筆。
アルテメイト・プロデュース『おおきく振りかぶって/夏の大会編』の続きを書かなければなりません。
残るは1シーン。
今日中に完成するといいのですが。
では、執筆に取りかかります。

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裸の華 [本]

6月10日(土)
桜木紫乃『裸の華』(集英社)読了。

裸の華

裸の華

  • 作者: 桜木 紫乃
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2016/06/24
  • メディア: 単行本


札幌。
ノリカは40歳の元ストリッパー。
舞台で怪我をして、復帰を諦め、東京から故郷・札幌に戻り、すすきのの不動産屋へ行く。
すすきのの小さな店を借りて、女の子の踊りを見せるバーを開こうと思っていた。
不動産屋の社員・竜崎は親身に相談に乗ってくれた。
彼に踊り子探しを頼むと、2人の候補を連れてきてくれた。
23歳の瑞穂と、20歳のみのり。
開店までの1カ月、ノリカは2人にダンスの特訓を開始する。
店の名前は、「ダンスシアター/NORIKA」と決めた。

桜木紫乃氏の本はこれが14冊目。
これはもう、大興奮のおもしろさ!
元ストリッパー、ノリカがカッコよくて、痺れた。
桜木氏は以前からストリップの大ファンらしい。
ただし、ノリカが瑞穂とみのりに教えるダンスは、服を脱がない。
ノリカは師匠の静香の厳しい教えを常に思い出しながら、瑞穂とみのりを鍛える。
みのりは師匠のノリカに激しく憧れる。
女性同士の師弟愛の小説なんて、初めて読んだ。
これは傑作!
強くお薦めします!

キャラメルボックス2018サマーツアー『エンジェルボール』の稽古4日目。
4・5・6場の立ち稽古をしました。
6場でついに改訂が必要な箇所が見つかりました。
まあ、ほんの少しですけど。
今回の芝居もたくさんの役者が複数の役を演じるし、転換もいっぱいあるで、段取りは複雑。
しかし、役者たちはすぐに覚えて、動いてくれました。
快調快調!
来週の稽古も楽しみです!

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